PURPLE DAYS
10
「せ、先生って結婚してたんですかー!?」
「え、そうだけど。」
泣きそうな目で見つめてくる女子高生が数人居るが、悪いけどガキに興味はない。生憎俺には、既に可愛い奥さんが居るもので。
「やだー!ショックー!!」
「独身だと思ってたのに……」
「そりゃあ残念だったな。悪いけど他を当たれ。」
あまりにも本気で落ち込んでいる生徒も居たから多少気がかりだったが、「先生、この子達は私が何とかします」と言う数人の子に、とりあえず任せることにした。
両手を合わせて「悪い、頼むわ」と返す。すると、慰め役だった一人の生徒が、俺の腕を横から突っついてきた。
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