小説1-V
第九節
2人は工場の奥深くまで到達した。
“網膜スキャンを開始します。その場で…”
「…」
クロウはセキュリティーシステムを無視し、扉を槍で破壊して部屋に入った。
「あ、ちょっとクロウ様!!」
「ここだな。さっさと停止させよう。」
クロウは工場の主電源用のレバーを動かし、工場内は真っ暗になった。
「よし、出よう。」
「はい。」
クロウはすぐさま工場から出るためにまた早足で歩き出す。
2人は工場から出て、屋外に到着する。
「ではクロウ様、次は…」
「あぁ。」
クロウは工場のすぐ近くにある鉄塔の方を向き、槍を高く掲げる。
そして、それを斜めに振り下ろすと鉄塔に向かって黒い力が上空から斜め一直線に飛んでいく。
鉄塔はへし折れ、倒れていく。
クロウは槍を振り上げ、黒い力を手元から放つ。
放たれた黒い力は倒れてくる鉄塔を跡形もなく消滅させた。
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