小説1-V
第三節
テリナに呼ばれ、ヨシュがやってきた。
何故かソイラも一緒にいた。
「気分はどうですか?」
「不思議と落ち着いてます…貴方は?」
「貴方の治療をさせていただきました、医者のヨシュ=ライトと申します。」
「そうか…僕は足を…」
足から下の感覚がなかった。
「辛うじて足の接合はできました。後は貴方のリハビリ次第。当分は無理ですが、いつか必ず歩けるようになります。」
「…そうですか。ありがとうございます。」
ソイラがニカッと笑って言う。
「良かったじゃない!! 歩けるんならさ!!」
「…そうですね。僕の国の人達がどこに行ったとか、父をあんな風にしたのは誰なのか…とか、いろいろ気になる事はありますが…今はリハビリに専念しないと。」
「思ったより切り替え早いのね。」
「足がこうなったのも、紛れもない現実ですから。」
「そ、良いんじゃない? それで。」
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