小説1-V
第一節
国民が居なくなった国で、魔物の蟲に取り憑かれた国王と対峙したレイ一行。
魔物の蟲を倒すも、その国の王子ライノアが足を切断され、今はかつて自分達を救ってくれたヨシュの居る村に、ライノアのその治療の為に滞在している。
一行は村の宿泊施設で一夜を過ごした。
そして長い夜が明け、朝を迎える。
「ヨシュ、お疲れ。」
「あ、ソイラさん。」
「昨日はごめんねー。久々に会えたのに。」
「良いよ。彼が目を覚ますのはもう少しかかりそうだけど、無事ならそれで。」
ソイラは何かウズウズするような仕草を見せる。
「ソイラさん?」
「ヨ〜シュ〜ん!!」
「うわ!! ソイラさん!?」
ソイラはヨシュに抱きついた。
「ん〜!! 昨日からずっとこうしたかったんだから!!」
「ソイラさん!! そろそろ力加減を覚えてってば!!」
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