小説1-V
第三節
“それでは皆さんお待ちかね!! "銀の騎士"の入場だぁ!!”
「銀の騎士?」
選手の入場口から、やたらと重たい足音が聞こえてくる。
「何か、ガションガション聞こえてくるね…」
「何が来るんだ…?」
そして姿を現したのは、全身を銀色の甲冑で覆った騎士だった。
「出たー!! 銀の騎士!!」
「いけー!! ぶったぎれー!!」
よく見ると、トーナメントの時より人が少なくなっている。
「ん? 何か人少なくなってね?」
「…あ、ホントだ。」
まるで、何か嫌なものでも避けるかのように、一部の観客がそそくさと帰っていくのだ。
「何が始まるんだ…?」
“さぁー!! ランク最上級相当の強さを持つ銀の騎士!! この騎士に果たして挑戦者は勝てるのかぁ!! それではレディィー…ファイ!!”
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