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小説1-V
第二節
その後しばらくすると、ラルスは"スッキリした表情で"戻ってきた。



今日は快晴というわけではなく、雲が多い。

時折日差しが差し込んでくる程度の雲の厚さである為、雨の心配はないだろうと一行は感じていた。

辺りの景色は相変わらず森ばかりで、さっきまで近くにキャラバン隊があったおかげか、魔物にも遭遇せずに済んだ。



しかし、奇妙なことに動物達をまるで目にしない。



あまりにも静かすぎる。



森の中なら多少なり動物を見かけてもおかしくはない。

それどころか、朝だというのに小鳥の囀りすら聞こえないのだ。



「おかしい…よな?」

そう呟いたジョウ以外の全員も、ジョウと同じ心情だった。

フレイヤはソワソワした様子でレイドの近くを歩き回り、落ち着きがない。

「あぁ、何かがおかしい…これはいったい…」

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あきゅろす。
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