小説1-V 第一節 森の真ん中で日暮れを迎えてしまったレイ一行。 しかし、運良くスレイヤーズネストのキャラバン隊に遭遇。 そこでレイドが自らの刀"氷狼牙"を知る恒次と、レイドがその手で殺めたティルの姉弟子である咲夜に出会う。 恒次に氷狼牙を持つに相応しいと認められ、咲夜にも真実を告げたレイドは、仲間と共に立つのだった。 朝、一行はアーノルドと別れの挨拶をしていた。 「じゃあ俺達はこれで。」 「あぁ、いろいろありがとう。」 「こうして会えたのも何かの縁。また会ったら寄ってくれよ。歓迎するぜ。」 「あぁ、それじゃ!!」 レイ達は手を振りながら、キャラバン隊と別れていった。 「レイド君…何か私物凄く頭が痛いんだけど…それに昨日の夜の記憶がない…」 「お前はちっとは学習しろバカ。魔導隊長就任祝いん時もそんなんだったろ。」 ラムドがあることを思い出し、北東の方角を指してラルスに言う。 「…ラルス、あっちに確か湖がある。」 「え、それって…」 「俺達はここで待ってるから、1人で行ってこい。」 「う、うん…」 [次へ#] [戻る] |