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B



「おぉユウ!」


ラビはすぐに神田に気づき、本から目をそらした




(あれ…?いつもならどんなに至近距離から話しかけても全く気づかないはずだが…)





「ラビ、なにしてるんだ?」


「ん?じじいにかりた本がおもしろくて朝からずっとよんでたんさ」


「ふうん…」





(普段読書中の時に話しかけられると機嫌が悪くなるんだが…)



むしろ今は機嫌がいいくらいのラビにリーバーは首を傾げた。






「ユウはどうしてここにいるんさ?」


「リーバーのてつだいするためにきた」



「そっかぁ…、えらいさね」




ラビが神田の頭にポンッと手を乗せわしゃわしゃと撫でた



「………っ////」



嬉しいのか恥ずかしいのか、神田は顔を真っ赤に染めた




「…こどもあつかいするな///」


「ユウはまだこどもさよ」

「ラビだってこどもだ…」


「ははっ、そうさね」




それでもラビは神田の頭を撫でるのをやめない

神田も口ではああ言ってるが嬉しそうだ




「まだたんれんしてないんさ?」


「…やってない。ラビがいないとやってもつまらないから」


「じゃあ今からたんれんしよっ!本もよみおわったし」


「!!うん、いくぞ!!」




そういうと神田は顔をぱっと明るくさせはやくいこう、とラビの腕を掴んだ。
そんな神田を見てニコッと笑ったラビは本を元の場所に返し、神田の手を握りかえしてすたすたと出口に向かった





「今日は森にいってたんれんしようさ」


「あぁ」


「んでおわったらオレの部屋でおひるねするさ!」


「ラビもいっしょにか?」

「うん、オレのベットに2人でねるんさ!…だめ?」


「べつにどっちでもいい…らびがいいなら」



「じゃあ2人でまくらも半分こさね」


「あぁ…らびのまくらふかふかだからすき」





すっ、と2人はリーバーの横を通る







「でもオレはユウのほうがあったかくてすきさぁ」



「………ばか//」



「はははっユウかお真っ赤さー」




「う、うるさい…//」





バタン









ドアが閉まり一人資料室に残されたリーバーはただ立ち尽くした








「俺は眼中にない、か…」







自分のことを完全にスルーされたリーバーは苦笑した




「ラビも神田もお互いのことになると周りが見えなくなるからな…」






それは時にトラブルをおこす原因になることもあるが、そんな2人を見ていると微笑ましく思う








「こりゃあ将来バカップルになりそうだな…」









遠ざかる小さな2つの足音を聞きながらリーバーは笑みを浮かべた










可愛い小さなバカップルの会話は森に着くまで途切れることはなかった




君しかみえない
(つまり神田の声しか耳に入ってこないのか。このベタ惚れうさぎ)




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あきゅろす。
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