学園生活〜シエル〜
※シエル目線


あたしは教室の前で止まった。
「入れない…」
中からは聞いたことないような言葉が聞こえた。
『入りなさいよー』
シャインは背中を押すがフリにしかならない。

(あたしはヴァンに勉強みてもらった、レベルなんだよ!ばかすぎて話しになんないよ。)
あたしはうつむいた。
するとガバーッと扉が開いた。
「ひぃ!」
あたしはすっとんきょうな声をあげて口をふさぐ。

「転校生。そんなおどろかなくてもいいだろー」
若い男の先生だ。
あたしは渋々中に入る。

いっきに視線がこちらに集まる。
『なんでも第一印象だから、がんばりなさい!』
シャインが笑いかけてくれて幾分か気持ちが楽になった。

「あたしは今日からこの学校に来た、シ…らとり、海です。」
するといきなりものすごい拍手がおこった。
あたしはどきどきしている。


授業は全くわからなかったが、新しいことにどきどきだった。
クラスの女の子たちとは仲良くなって、昼休みになった。みんなでお昼を食べることになって、
あたしは弁当がなかったから買った。

食べてる時に隣のりっちゃんこと、りつこがあたしにコソッと言った。
「もし海が能力持ってても、絶対にバラしたらだめだよ。
能力者ってバレたら次の日誰かに殺されるから。」
うん?
「な、なんで…?」
りっちゃんは考えてから、「わかんない。かなりの人数にバレたら絶対に次の日に死んでるよ」
あたしには興味深かった。一応、能力者ではない旨を伝えたが、今いるすごい力の4人が気にかかる。
(シャインはどう思う?)

『4人のうちの何人かが殺してるのかもしれない。』その可能性はありえる。
理由はともかく、あたしは2人にメールをした。


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