謎だらけ
「ランス……?」
ヒロはソワソワしながらランスの顔をみた。
実力もなにもない自分が騎士だなんて。

「よし。ヴァンクールたちを全員地理班にするのはどうかとおもうんだ。」
ランスはまっしろの紙を取り出して、
地理班、騎士見習い、騎士、ウェネス、医療班と枠組みを作っていく。

「医療班はランナだけでいいかもしれない。」
ランスは医療班という文字のしたにランナと書いた。

「ねえ。
僕の提案なんだけど、地理班にヴァンクールとアシェルとシエルを置いてくれない?」
エージェントがにっこり八重歯を見せて笑った。

「わかった。」
ランスは理由も聞かずに地理班という文字のしたにアシェルとヴァンクールの名前をいれた。
「エージェントなんで?」
ここで驚いたように目を開いたのはナギサである。
エージェントはさめた目でナギサを見ると
「うーん。ちょっといってほしい未開拓地があるんだよね。」

「ヒロは騎士見習い。
サギリはウェネス・アレグリア。」
続けて書いていく。

「これでサギリが戦闘機操縦できるようになったら最高だね。」
エージェントが横からはいる。

エージェントは常に何か考えているのだ。
彼なりにこれから起こりうることを何通りも考えて最善をつくしているのだという。

しかしそれならキセキでもできる。
(不満はないけど。なんか引っかかるんだよな。)
ランスたち騎士団にはエージェントを信頼しつつもなにか引っ掛かることがある。
正直彼の戦闘力も計り知れないのである。

((セイカの仲間じゃなかったらいいか。))

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