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「まぁ、いいです。この際あなたでも構いません。一緒に来てください。」

「一緒に、って。」


戸惑う俺を余所に、ガシリと腕を掴んできた副会長の力は本気も本気だ。
彼がこんなに力が強いとは知らなかった。


「先ほど言った太陽というのは、今日私が門へ向かえに行った転校生のことです。途中ではぐれてしまって。」

「あーっ! 転校生。そういえば今日くるんだっけ。」


副会長の言葉にそういえばと思い出す。名簿を見たのは一度だけですっかり脳内から消去されていた。


「えっと、それではぐれたって?」


いつも冷静で何事にも計画性をもって取り組むこの副会長が、この学園内で誰かとはぐれるなんて少し信じられない。
この時間帯人が多いところなんて限られているし、そこだってその転校生を見失うほどじゃないはずだ。

副会長の、この尋常じゃない焦り具合も気になるし。






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