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「あー、ごめん。それ、俺が買ってきたやつだ。」
「え!?」
「慎吾くんがそこまでお酒弱いって知らなくて。」
「いえいえ。知らなくて当然のことですから。知ってるのに食べたこいつがいけないんです。」
「なんだとー。」
そう叫んで、眠たげに身体を友人へと預ける彼に申し訳ない気持ちになる。昨日ちゃんと処分しとくんだった。
あまり美味しいとはいえない味に、もったいないからといって、捨てずに置いていたのがいけなかったのかもしれない。
「すいません、先輩。ちょっとこいつ部屋に寝かせてきてもいいですか。人員不足っていうのはわかっているんですけど。」
申し訳そうに、眉をさげる後輩に否定の言葉はでない。そもそもの原因は俺なのだし、ここでノーといのは鬼ぐらいのものだろう。
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