[携帯モード] [URL送信]
思い込みほど恐ろしいものはない




****



授業中の体育館裏。


互いの顔を見合わせ、今にも殴り合いのケンカを始めそうな生徒が3人。

構図は、2対1と予想の範囲であって、やはりというかなんというか。窓の向こうから見えた黒髪の1年生はあの転校生に間違いなさそうだ。


「あんたっ、調子にのりすぎなんだよっ! あんたなんてあの人たちと釣り合うわけないじゃん!」

「は? そんなんしんねぇし!! 俺たちは友達なんだから一緒にいるのは当たり前だろ!!」


風紀委員としての責任と、少しの興味で来てしまったけど、このまま帰っていいだろうか。

残念なことに、俺は肉体派ではないのだ。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!