神様の言う通り!
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「さーかーきくんっ」
「……ガキか、てめぇ……は…」
ドアを開けた高階が目を丸くした。あれ、怒ってる?結構急いだつもりなんだけど…
「……へぇ?偉いなぁ、言われなくても女装してきて」
高階がニヤリと笑った。
「え?あぁっ!!」
ハル兄ちゃんのくれたワンピース、そのまま着てきちゃった…
あたふたしていると、高階がため息をついた。
「ほら、さっさと入れ」
高階の家に上がって、前と同じように高階の部屋に直行する。
「ねぇねぇ、バニラ味で良かった?俺のオススメ」
「……冷たけりゃいい」
高階は俺の差し出したアイスを奪い取る。まぁ、文句言われなかっただけマシかなぁ…
高階がベッドの上にドカリと座ってカップの蓋を開ける。
あーお腹空いてきたなー。
俺も買ってくれば良かった!!
「榊さまぁ……ひと口ちょうだい?」
「……はぁ?」
スプーンでバニラアイスを掬う高階を、一生懸命見つめる。見てたら食べたくなるのが人のさがだよね…
「俺様にものを頼むとは良い度胸だな」
「うぅ……だって買ってきたの俺だし、一口くらい…」
手を合わせて頼み込むと、高階は「仕方ねぇなぁ」と言ってアイスを一すくいしてくれた。
榊様やっさしー!!
と思ったら、高階は自分の手のひらにアイスを乗せて俺の前に差し出した。
「ほら」
「……ふぇ?」
「早くしねーと溶けるぞ」
「えぇっ溶けたら美味しくないよ!!」
よく考えたら『スプーンのままちょうだいよー』って文句を言うべきだったんだけど、俺は『溶けたら美味しくない』としか考えなかった。
俺ってどんだけ食い意地はってんだ…
「ん…」
高階の手のひらに唇を押し付けて、アイスの欠片を口に入れる。
うわぁ、甘くておいしい…
ついでに高階の手のひらに残った溶けたアイスを舐めとってあげた。
ベタベタになっちゃうもんね…
「……神楽」
「ん?」
「お前……有りだな」
「えっ?」
「無しっちゃあ無しだけど、有りっちゃあ有りだな」
「高階……何の話してんの?」
すると高階が急に自分のベルトをガチャガチャと外し始めた。
なんなのこの人は!!やることいちいちワケわかんな…
「神楽、これ舐めろ」
「は……?うわわ!!何そんな大事なとこさらけだしちゃってんの!?」
高階は『恥でもなんでもない』とでも言いたげな顔で、自分の性器を俺の目の前に突き出した。
「舐めろって……これを?」
「早く。イかせられなかったらバラすからな」
えっ!?えーっ!?
イくってあの……精液を出すってこと……だよね?
俺、そんなことできな…
「かーぐーら」
「や……やるよぉ…」
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