君も詐欺師。
六
月島の手が突然止まって、ピクピクと震えだした。
「……月島?」
「すみませんっ……こんなに気持ちいいの、初めてで…」
「お前、童貞?」
月島は真っ赤な顔で頷くと、「すみません…」とまた謝る。
「……俺も童貞だけど」
遠慮がちにカミングアウトをすると、月島の顔が少し明るくなった。
「嬉しいのか?」
「……えっ、はい。すみません…」
「イメージと違ってガッカリ」とか言われるかと思ったら、そんなことないのか。
そう思ったら、俺も少し嬉しくなった。
「……イかせてやろうか?」
月島に一歩近付くと、一歩引き下がられた。嫌なのかと思って戻ると、今度は月島が慌てて近付いてきた。
「よ……よかったら、お願い致します…」
“致します”ってなんだ…
ゆっくり月島のそれに手をかけると、ピクリと動いた。
「あ、あぁっ!!気持ち、いいっ…」
「あんまでけぇ声出すな……見つかったらどうすんだ」
「すみませ……は、んっ……んぅっ」
声を押し殺そうと必死の息遣いが、余計にエロい。
男だってわかってても、興奮せずにいらんねぇだろ…
「お前……マジで、エロゲとか出た方がいいんじゃねぇの?」
「そんなっ……僕、そういう声出せないし…」
「今、出してるだろ?」
「こ、これは……千川先輩が触ってくれてるから……あんっ」
……やべぇ。
可愛いかもしんねぇ…
「……お前のこういう声、聴きたがってる奴たくさんいんのにな」
「こんなの……はぁっ……千川先輩の前でしか、無理ですっ…」
「……俺の前、だけ?」
必死に何度も頷く月島。
ワザトなのだろうか。独占欲をかきたてられる。
「あ、あの……僕、イきそっ…」
月島が俺の手を制止しようとしてるけど、ここまで来たらもう、イってほしかった。
そのまま俺は月島のモノをしごき続ける。
「やぁっ……イっちゃう…」
「月島……我慢すんな」
「えっ、あっ……いくっ、イくぅ…」
エロい。
もう男とか女とかどうでも良くなっていた。tsuki.のこんなにエロい声を俺だけが独り占めしていると思うだけで、ムラムラして止まらない。
「あ、イくっ志央っ!!あんっ…」
結局月島は最後までtsuki.の声で喘ぎ続け、俺の手に射精した。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!