Cルート 結局、外へ出る気にもなれずに家で待機することにした。 とはいえ、老婆がくるまえに何か手が打ちたい。 が、案などないのは昨日と同じ。 一人でどうにかならないこともないだろう、 そんな気も半ばしていたので、 内心焦りは薄くなっていった。 叔父に馬鹿にされるのは癪だが、 今回ばかりはしょうがない。 もともと今までだって、 すべて一人で背負って、いくつもの壁を潜り抜けてきたのだ。 今回もそうなるだけ…。 諦め良く、薫は思い直し、 やがて、せめて気をまぎらわせ、 集中力を高めようと考えた。 冷静で的確な判断をくだす為にも大事なことだからだ。 |