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少年少女は恋を知る(円堂守)
「おなまえ、おなまえは恋とかしたことあるん?」

「なに?いきなり…」


スウェットに身を包んだリカが不意にそんな質問をしてきた。


「えーからえーから…で、あるん?」

「無いよ」

「何や…つまらんなあ」

「別に楽しませようとしてないし」

「何でそんなにドライなん?」

「ドライ以前に興味ない。」

「それがドライ言うねん」

「む…じゃあリカは私に何を求めてるの?」

「ふふ…そやな」


ニヤリと口端を上げたリカは何時ものキャーキャー騒いでいるリカではなくて
とても大人に見える。


「正直円堂のことどう思う?」

「どう…って良い奴なんじゃないの?」

「何で疑問系やねん…ってウチが聞きたいのはそう言うことじゃなくてな異性としてって意味や」

「難しいこと聞くな…って何で円堂?」

「まま、細かいことは置いといて…どうなん?」

「…男らしくて…熱血で…良いんじゃない?」

「うんうん!そう思うか!」


そう言ったリカは
悪戯が成功したときの木暮みたいにニシシ!と笑う


リカはころころ表情が変わるな…。


「例えばやで、円堂と他の女が一緒に楽しそうにしとる…そんときおなまえはどんな気持ちになる?」

「他の女って…」

「マネージャーの誰かでもええねん」

「うーん…。」


円堂がマネージャーと…?


「普段の光景」

「なっ…そっち!?」

「マネージャーって言うから」

「アカン…頭、痛なってきた」

「でも…」

「…ん?」

「少し苛つくかな」

「ほ、ホンマに!?」

「嘘ついてもメリットが無いじゃない」

「あんな!おなまえそれは嫉妬言うんや!」

「嫉妬って…私別に…」

「おなまえは気づいてないだけや!」


絶対後になってウチの言う通りやって気づくで!




「おなまえ!」

「円堂…」

「……」

「……」

「あのさ…」



(リカのアホ)
(無駄に意識するじゃんか!)

*まえつぎ#

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