思考が溶けた(光熱斗)
今日は今日こそは
「おはよう」って笑顔で挨拶して
頑張って「一緒に帰ろう」ってそれからそれから…
「みょうじさんおはよう!」
「ひひひ光くん!」
「あははっ吃り過ぎ」
眉を下げて苦笑する彼に私は何を言おうとしていたんだっけ
頭が混乱して上手く考えられない。
「あのさ!俺みょうじさんのこともっと知りたい!」
だからさ
「今日一緒に帰ろうぜ!」
ニッと白い歯を見せて
きらきら笑う光くん
ただ頷いただけなのに嬉しそうに笑ってくれる
帰りは言えるだろうか光くんの言ったことは私も言おうとしていたんだよ…と。
だけど、きっと駄目だ
貴方がいると何にも考えられなくなってしまうのだから…そう、まるで
思考が溶けて無くなってしまうように
*まえつぎ#
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!