溺れたい、君に(明日葉郁)
午後の教室
西日がさすここにはいま僕とおなまえだけ
ぶつかる肩
近い距離
間近で聞こえる声
彼女のすべてに捕らわれる
いま映るのは彼女だけ
そして、また彼女にも僕しか映らない
無言なのに何故か心地よい
そんなことある筈がないと思ってた。
けど、今なら理解できる。
とくんとくん、と血液が体内を巡っていって
変な緊張感もなく
落ち着ける。
彼女の声が僕を落ち着かせる。
もしこれが病魔ならきっとハデス先生にも治せない。
感じるのは自分と彼女のぬくもりと鼓動
もっと
聴きたい、
触れたい、
溺れたい、君に
*まえつぎ#
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