黒バス
影3.5
その頃、夜の中一人難しい顔をしながら歩く少女がいた。
「(…あれはどーゆーこと?彼は何者なの?)」
彼女、相田リコは顔を歪め思案していた。
今日の部活で視た彼の身体能力はそれ程までに異常だった。
「(能力値が低すぎる…!!全ての能力が平均以下…しかもすでにほぼ限界値なんて。)」
彼、黒子テツヤの身体能力はとても強豪校でレギュラーを取れる資質ではなかったのだ。
「(そして、白栖聖尚君。彼も何者なの…?怪我をしている下半身を抜いてあの能力値。万年ベンチなんてもったいなさすぎる…。)」
逆に、今日遅れてやってきた白栖聖尚は、万年ベンチどころか万年スタメンでもいける能力値だった。
「(やっぱりあの万年ベンチって言葉は嘘…?それともキセキの世代が彼を上回ってたの?)」
白栖は怪我をしている分、能力値にズレが出来ている。
…はずなのにあの能力値。
大人顔負けのその資質に目を疑った。
「(今度問い詰める必要があるわね。)」
そう決意した相田だった。
「(ゾクッ)……っ!?」
「……?どうかしましたか、白栖君?」
「い、いや、ちょっと悪寒が…。(嫌な予感がする……)」
「…風邪でしょうか。大丈夫ですか、白栖君?」
「あ、あぁ、大丈夫だ。は、早くマジバ行こうぜっ!!」
「………?」
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