黒バス
幻の6人目2
「センパイと試合って・・・!」
「覚えてるか、入部説明の時言ってた去年の成績・・・」
去年、先輩達は一年だけで決勝リーグまで進出したのだ。
かなりの実力者揃いと言える。
マジで・・!?フツーじゃねえぞソレ・・・
なんて、他の一年はぶつぶつ言ってる。
「(・・・さーて、ルーキー達はどこまでやれるかな?)」
「(まぁ、テツヤがいるから平気だとは思うけど・・・)火神大我、ね。」
お手並み拝見と行きますか。
本音としては、一緒にバスケして間近で見たかったんだけど・・・
「ビビるとこじゃねー、相手は弱いより強い方がいいに決まってんだろ!」
そうして始まった一年対二年のミニゲーム。
試合開始と同時に持ち前の長身でボールをとった火神は、初っぱなからダンクを決めてきた。
「・・・っ!」
周りがその姿に驚愕するなか、俺はある一人の親友を思い出していた。
「大輝・・・・。」
荒削りながらも、猛獣のようなその立ち居振舞いは、あの頃のアイツを連想させた。
「(出会った頃の大輝に、そっくりだ・・・。)」
スコアは11-8
若干だが、一年がおしている。
と、いうより火神一人でゲームをやってる感じだ。
「(うわぁ、すげぇ機嫌悪そう・・・・。)」
理由はもちろん、テツヤだ。
さっきからスティールされまくりで明らかに足手まといだ。
でもまぁ、テツヤの役割はそこじゃねえし、そのうちテツヤ自身が言い出すだろう。
そして、先輩達の作戦か、火神に三人もマークがついた。火神にボールを触らせないつもりなんだろう。
火神を封じられた一年チームは、先輩達にじわじわと点差を付けられていった。
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