女体改造手術A

 理魅が目覚めたコトに気づいた麻酔医の男が、理魅の口と鼻に酸素ボンベと麻酔ボンベの両方に蛇腹ホースで分岐して繋がった。プラスチック製の酸素マスクをあてがい固定すると、麻酔ボンベのコックを開けて言った。
「怖くないからね……ゆっくりと吸って、吐いてぇ……眠ってぇ」
 正規の医師だと思い込んでいた理魅は、朦朧〔もうろう〕とする中……言われるままに呼吸をして、深い眠りの世界へと落ちていった。
 剃毛と脱毛に続いて、手術台の足が乗った部分が大きく左右に開き陰部に残っていた毛が毛抜きで抜かれ。
 尿道口に膀胱まで入り込むカテーテルが差し込まれ、肛門〔アヌス〕から直腸に浣腸液が注入された。
 強制排泄された尿と便が銀色の膿盆〔のうぼん・ソラマメの形をした医療で使うアレ〕に溜まっていく。
 排尿と排便が完了すると理魅の体には、さらに腸内洗浄と子宮内洗浄が行われ体内がスッキリした。
 性器と肛門が殺菌用のウェットテッシュと、消毒液を浸した綿棒で丹念に拭かれる。
 秘部や乳首の殺菌処置が終わると、数人の手で全身のアルコール消毒が行われた。
 理魅の裸体が横臥させられて、背中側まで消毒拭きされて……最後に耳の穴や鼻腔・口腔を脱脂綿で拭かれ。切開する箇所に部分麻酔薬が注射され。

 改造手術前の準備が整うと、改造手術執刀医の男が言った。
「それでは、これより理魅へのサイボーグ改造手術を開始する
 執刀医は電気メスを手にすると、理魅の胸から腹部まで、躊躇〔ちゅうちょ〕するコトなく一直線に理魅の肉体にメスを入れた。
 血液はそれほど流れなかった、切開された部分に手術器具を差し込み、左右にグイッと拡げると今まで理魅の内部に隠されていた。生々しい内臓が露出した。

 数十分後……手首と足首を大の字になるようにベルトで手術台に固定された、理魅の裸体は悲惨な状態になっていた。
 四肢も皮が切開されて筋膜や骨が露出した部分に、各部分の改造専門医が群がり、胴体との同時改造が進行していく。
 人工骨への移植交換……人工筋肉の移植……血管や神経系統も交換される。 上肢・下肢、上腕・下腕を切開されて医療凌辱されている姿は……人間の生体解剖状態だった。

 肉体の手術負担を考慮して、ある程度の改造で。
 その日の処術は終了して、翌日の改造へと持ち越され理魅は手術室に放置された。

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