女体改造手術@

 とある日の夜……海岸線に夜景を望む、高架高速道を走る一台のワンボックスカーがあった。
 一見すると、なんの変哲〔へんてつ〕もないワンボックスカーの車内は、救急車両の内部のような内装に改造されていた。
 ストレッチャー寝台の上には、数時間前に路上を歩いているところを捕獲拉致された理魅が、着衣姿で寝台にベルトで固定されていた。
 理魅は薬物で意識を奪われた状態で、ある場所へと運搬されている最中だった。
 車内で理魅の脳波と心電を確認している、偽緊急隊員の格好をした男が眠る理魅の顔を見ながら言った。
これから、肉体改造されるとも知らずに、よく眠っているな……可哀想に」
 別の男が理魅のマブタを指で押し開けて、ペンライトの光を理魅の目に当てて瞳孔の反応を確認する。
「同情は禁物だ……我が組織の発展のためだ、この素材体は半年近く観察を続けて最適な改造素材だと判断されたんだ……身寄りもない女だから、行方不明になっても誰も心配しない」
 理魅は数年前から、家出して知人や町で知り合った人物の家を転々と渡り歩いて寝泊まりしていた。
 数ヵ月前に天涯孤独の身の上になっても、さほど気にすることはなく町で知り合った男性に肉体を提供して、その見返りに衣食住を得る淫奔な生活を続けていた。
 場合によっては男とも女とも寝る、理魅の淫乱な肉体を。と、ある悪の組織が目を付けたのは当然の成り行きだった。
「数多くのセックスを体験しても、感染症を受けつけない強靭な肉体……数万人に一人しか現れない、特殊体質の人間を組織は長年探し続けていた……暗殺とセックスを兼用できる『殺人サイボーグ』手術に耐えられる人間を
 眠る理魅を乗せたワンボックスカーは高速道を下りると、郊外にある廃工場へと向かった。

 工場の敷地内に入ったワンボックスカーは、そのまま工場下に違法建設された秘密基地へと入っていく。
 覆面で顔を隠し、首から下を黒タイツで被った戦闘員が、到着したワンボックスカーの後部ドアを開けて、ストレッチャーに乗せた理魅を手術室へと繋がる通路を運んでいく。
「急げ! 意識を奪った薬物の効力がもうすぐ切れるぞ!」 まるで緊急病院の患者搬送のような風景だったが、理魅にこれから行われるのは健康な肉体に処術する非人道的な改造手術だった。
 手術室に運ばれると、理魅の体がストレッチャーから手術台へと乗せ換えられる。
 手術灯の下……理魅の周囲を取り囲む、手術着姿の男女は淡々と理魅に行う改造手術の準備を進める。
「脈拍正常です」
「衣服の剥離開始」
 まるで魚でも卸すようにハサミが、理魅の衣服に入れられ切り裂き開かれていく。
 切られたスカートとTシャツが真ん中から左右に開かれ、現れた下着〔ランジェリー〕にもハサミが入れられる。
「どうせ改造されれば、組織から新しい衣服が支給されるんだ……今、着ているモノは必要なくなる」
 ブラジャーの胸中央と肩ヒモにハサミが入れられ、パンツ〔ショーツ〕の左右腰骨辺りが切断されて、乳幼児のオムツを交換する要領で剥がされ陰毛が露出する。

 衣服がすべて取り除かれ、母親の胎内から生まれてきた時と同じ姿になった理魅の恥丘に、シェービングクリームが盛られ理魅の了承を得ないまま剃毛が開始された。
「脇毛の処置はどうしましょうか?」
「手術の邪魔になるので、剃って脱毛しておこう……陰毛の方も剃毛後に、脱毛処置を。その後はカテーテルを使って強制放尿と浣腸で腸内の便を排出」
「わかりました」
 数人から陰毛と脇毛の処置をされる理魅。
 ワンボックスカーに拉致された時の眠剤効力が薄れてきた理魅は、薄目を開けた。
(ここドコ? あたし何されているの?)

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