【淫魔都市】D ラスト1

 マララに続いてヌーブラまで負けた、淫魔族側の客席は騒然となった。
「これで淫魔族の負けが決定したな」
「でも、一族を統括する市長のティンポスキーは最後まで、セックス勝負を続けるつもりみたいだぜ……見ろ」
 コロシアム中央に乙姫とティンポスキーが進み出る。
 ティンポスキーは裸体で耳が垂れたロップ種ウサギを抱え、水が入ったペットボトルを持っていた。
 乙姫が上から目線で言う。
「負けが決定しているのに最後まで勝負を投げ出さない、その諦めの悪さだけは誉めてあげるわ……さすが、淫魔族を統括する者」
「それはどうも……ここでフルボッコに、イカせまくってやるわ。淫魔の名にかけて」
 ティンポスキーの体が光りに包まれ、ウサギと合体した姿になった。
 垂れたウサギ耳、ちょこんとした尻尾、ウサギだから性欲は強そうだ。
「この姿が、不時着した武装宇宙船の男たちをイカせまくった姿だピョン……でも、今回はこの姿は使わないピョン」
 ウサギとの合体を解いたティンポスキーは、ペットボドルの水を頭から被り合体した。
 水色をしたゼリー状の透き通った裸体に変わった、ティンポスキーがベットに横たわり股を開く……腸や子宮の形が薄っすらとわかる裸体で、ティンポスキーは乙姫に向かって挑発的なポーズをとった。
「知っているわよ、その後ろにあるカプセルの中に、タイプ別の男たちが入っているんでしょう……かかってきなさい」
「言われなくてもそうするわよ!」
 乙姫は裸体の腰に我美から借りたW型バックルの淫乱ライダーベルトを巻くと、献体チ●コメモリーをバックルに差し込んだ。
 意識を失い倒れる乙姫に代わって、カプセルのフタが開き中からWベルトをした。
 金のネックレスとチャラい金髪の全裸日焼けサーファーが立ち上がって怒鳴る。
「やってやるわよ! 献体チ●コでイカせまくってやるわ!」
 乙姫の意識が移ったチャラいサーファーが、女体スライムのようなティンポスキーに挑む。
 挿し込んだチ●コを抜き挿しするたびに、ティンポスキーの穴から液体が迸った……ビシャビシャ。
「あぁんあぁん……なかなかの逸品じゃない、でもその程度じゃあたしのマ●コの敵じゃない……ふんむッ」
 ティンポスキーが力むと、チャラい日焼けサーファーは射精して果てた。
 同時に別のカプセルのフタが開き、今度は刀剣を擬人化したようなアイドル顔の裸の献体男が立ち上がる。
 刀剣アイドルの裸体にもWのベルトが巻かれている……刀剣アイドルが怒鳴る。
「なんて耐久力が無いチャラいチ●コなの! 今度はこのチ●コで勝負よ!」
 抜き身のような鋭い反りのチ●コが、白濁液が残る膣に刺さり腰を前後させる抽送がはじまった……ジュプッ、ジュプッ。
 ティンポスキーの透き通る裸体を通して、チ●コが膣の筒に入っているのが見える。
 刀剣アイドルは五分で果てた。
 三個目のカプセルが開き、裸のバイト青年が立ち上がって怒鳴った。
「どいつもこいつも、使えないチ●コばかり! 今度は体位変えてやってやる!」
 その後も、全裸のアスリート選手やアスレチック筋肉男に次々と意識を移し、ティンポスキーを責めるが撃沈して果て、内側も外側も白濁液まみれになったティンポスキーに最後に挑んだ、体はショタ年齢チ●コは巨根の健闘虚しくティンポスキーをイカせるコトができずに散った……八本槍が全滅すると本体に意識をもどした乙姫が、悔しそうに屍のように横たわる男たちを蹴って回った。
「この軟弱チ●コども!! 竜宮島に帰ったら重しを付けて鍛え直しだ!!」
 液体との合体を解いたティンポスキーに、淫魔族たちから称賛の声援が沸き起こる。
「よくやった、男好きのティンポスキー!」
「負けたが淫魔族の意地を見せてもらった」
 武装宇宙船の囚われ市民たちの方からも、歓喜の声が沸き起こった。
「我らの救世主!」
「これでオレたちは自由だ!」
 その声にマイクを借りた軍医タコは、コロシアムに響き渡る声で言った。
「みなさん、何か勘違いをしていませんか……わたしたちは、みなさんを解放するためにセックス勝負をしたのではありません。淫魔都市から出たかったら自力で淫魔族の勇者に、みなさんのチ●コマ●コで挑戦して自由を勝ち取ってください……それじゃあ、そういうことで」
 コロシアムに背を向けて控え室にもどる軍医タコ一行に、背後から大罵声を含んだブーイングが聞こえてきた。

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