【転生村】D ラスト
裸体に鳥形のヘルメットと翼型のマント姿に変わった乙姫は、科学的な忍法で作り出した竜巻で織姫のパパを吹き飛ばす。
「科学的な忍法竜巻!!」
上空に回転しながら吹き上げられた織姫のパパは、すぐに瞬間移動で乙姫の近くに移動してきた。
「父娘でやらせろぅ!! 織姫!!」
地面に押し倒され悲鳴を発する乙姫。
「ひいぃぃぃッ!! 我美! どこにいるの我美! あたしを助けなさい!!」
近くで我美の声が聞こえた。
「呼んだっスか……乙姫さま」
そこには裸身に、オレンジ色のフード付きジャンパーのフードを被った我美が立っていた。
腰には淫乱ライダーベルトが巻かれている。
我美の手には三匹のノラ隊長が詰まった、取っ手付き球体容器が握られていた……軍医タコから「乙姫さんを探しに外に行くなら、ついでに生ゴミとしてどこかに捨ててきてください」と、頼まれたモノだ。
「いつから、そこにいたのよ……ずっと見ていたの?」
「幽体になってフラフラ傍観していたっす……その乙姫さまに被さって、チ●コ出している男から、乙姫さまを助けるんスか?」
「そうよ、早く助けなさい」
織姫のパパが我美に言った。
「何者だ、君は」
「通りすがりの裸族人類っス……瞬間移動する相手は厄介っスね。とりあえず、この淫乱ライダー能力を使って変態を追い払ってみるっスか……実験をはじめるっス、変身」
我美はヤク●ト瓶くらいの大きさの容器を二つ、手にするとシャカシャカと振ってから淫乱ライダーベルトに装着する。ベルトから声が聞こえてきた。
《『足コキ』『白衣の女医』バストマッチ!》
我美の乳房がプクッと少し膨らむ。
白衣を羽織った姿に変わった我美が呟く。
「この組み合わせは、バストマッチっスか」
ジェットコースターのようなレールが出現して、織姫パパのところに伸びる。
「乙姫さまから離れるっス! この変態! イキっぱなしにさせる法則は決まったっス」
レールに飛び乗った我美は、滑るように織姫のパパに突進すると素足でパパのチ●コをモミモミの足コキをした。
快感に悶絶する織姫のパパ。
「おぁぁッ!?」
「天の彼方まで連続射精で飛んでいくっス……宇宙で宇宙キタ──ッって叫ぶっス」
ブシュウウゥ……射精しながら吹っ飛んでいく織姫のパパが、瞬間移動でこちらにもどり飛んできた時……我美は持っていた、ノラ隊長が入った球体容器を織姫のパパに向かって投げつける。
くす玉のように割れた球体容器から飛び出した、四匹のノラ隊長タコが織姫のパパの体に絡みつく。
「ぐふふふっ」「げへっげへっ」「げはっげはっ」「じょじょじょ……ジ」
気色の悪さに悲鳴を発する織姫のパパ。
「ぎゃあぁぁぁぁぁッ!!」
ノラ隊長タコにしがみつかれ、白目を剥いて意識を失い射精の勢いで飛んでいく、織姫のパパは二度と瞬間移動でもどってはこなかった。
変身を解いた我美が言った。
「強敵だったっス」
ちらっ、雑貨店の壁で隠れた方向に目を向けた我美は、別の淫乱ライダーベルトを腰に巻くと、手の平をベルトのバックルにかざして言った。
「さあ、高みの見物をしている人物に……お仕置きのショータイムっス」
我美の額や胸元に宝石の装飾品が現れる。魔法使い的な淫乱ライダーに変わった我美がしゃがむような格好をする。
「尻の恐怖に怯えるっス」
雑貨店の上空に現れた鉛色渦巻き雲の中から、巨大な女の尻が現れ下降をはじめた。
もう少しで雑貨店を押し潰す位置まで尻が近づいた時……我美が立ち上がり、同時に巨大な女の尻も上昇して雲の中に消えた。
我美が雑貨店の裏側に、潜んでいるであろう人物に向かって言った。
「少しは反省したっスか……この先、旅の邪魔をしたら。こんなもんじゃ済まないっスよ。さあ、みんなの所にもどるっす乙姫さま……乙姫さまがもどったら出発するっス」
我美と乙姫は、軍医タコたちが待つ駅へと向かい。軍医タコ一行は次の目的地へと向かった。
雑貨店の裏では、地面に座り込んで放心状態で失禁しているスグリの姿があった。
『砂野スグリは帰ってくる』
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