【転生村】C 織姫のパパなのだ

 乳房奇岩の上には、長年に渡り蓄積した土に草木が生えている。
 小さな淫祠のある場所が、本来の天帝が空の天ノ川から降りてきて、谷に向かって放尿をした場所だと……淫祠近くの立て札には書かれていた。
 乙姫はなぜか、懐かしさと怒りを感じていた。
(なんなのよ、この奇妙な感覚は……懐かしくもあり、憎々しくある。この感覚は)
 乙姫が立て札を見ていると、いきなり大声を出して背後から腰に抱きついてきた中年男がいた。
「織姫!! 帰ってきてくれたんだね……会いたかった!」
「ぎゃあぁぁ!」
 乙姫は中年男を振り払い、柔道技で投げ飛ばす、宮司の格好をした男は空中で回転すると猫のように着地した。
「おぉ、その投げ技のキレと尻職人……間違いない、わたしが織姫に与えた龍の子供の能力と身体特徴だ……織姫ぇぇ」
「な、な、なんだおまえは!! あたしは乙姫だ!! 人違いだ!!」
「記憶喪失なのか? それなら説明しよう……わたしは、この地に娘の織姫を探しに天界から降りてきて宮司になり、自分の神社を守っている天帝本人……織姫のパパなのだ、さあ……再会を祝福してパパと近親性交の一発を、織姫ぇぇ」
「ひぇぇぇぇぇっ!」
 おぞましく迫ってくる中年男に生理的な嫌悪感を抱いた乙姫の両足に、ローラースケート靴が現れ。裸体にスポーツヘルメットを被ったローラーヒロインに変わった乙姫は男の前から走り逃げ去った。
 織姫のパパは、走り去っていく乙姫のヒップに向かって。
「織姫、カムバック!」と、叫んでいた。
 乙姫の姿が見えなくなると、織姫のパパは悪態を漏らしはじめた。
「親不孝娘が……父と娘で再会のハグして、一発やらせてくれてもいいじゃないか……ぶつぶつ……こんな時に落とした『天帝石』があったら」
 織姫のパパがブツブツ言っていると、神木の後ろからペロペロキャンデーをナメながら。変態幼女、砂野スグリが現れた。
「裸の女が早朝に神社の方に歩いていくのが見えたから、こっそり後をついてきたら面白いモノが見れた……まさか、神主が天帝本人だったなんて。神主のおっさん、実の娘と一発やりたいだなんて変態だなぁ……あたしが条件付きで協力してあげてもいいよ……このマ●コにくっつけた宝石を使って
 近くにあった石段に座った、スグリは股を開いてゴスロリスカートの裾を上げて秘部を見せた。
 幼い秘部には、宝石が一個……張りついていた。その宝石を見た織姫のパパは慌てる。
「それは、わたしがずっと前に地上で落とした『天帝石』!?」
「今は、あたしのモノだよ……この石がなんなのか、どんな力を持っているのかマ●コの石から教えてもらった」
「それは、人間が使いこなせるモノではないから……おじさんに返しなさい。どれどれ、おじさんが優しく外してあげよう」
 好色な笑みを浮かべながら、幼女のちっちゃな濡れマ●コに手を伸ばした織姫のパパの姿が消えて三十メートルほど離れた場所に瞬間移動する。
 血相を変えてスグリの近くに走ってくる織姫のパパ。
「もう、天帝石のパワーを使いこなせるのか!?」
「うん、他の力も使えるよ……どうする、あたしの協力があれば実の娘とエッチできるよ」
 天帝は腕組みをして真剣な表情で考えてから、スグリに訊ねた。
「交換条件はなんだ」
マ●コにハマった宝石をこのまま、あたしに寄贈するコト……あと、何個の神石をマ●コにハメれば。世界を指パッチンだけで変えるコトができるのか……あたしに教えるコト」
「そこまで『天帝石』は人間に教えてしまったのか」
 数分後……実の娘の織姫と近親姦がしたくてしかたがなかった、織姫のパパはスグリの条件を呑んだ。

 天帝神社から、ローラースケートで逃げてきた乙姫は、辻の地蔵堂の前で止まると額の汗を拭う。
「もうここまで来れば……」
 乙姫がそう呟いた次の瞬間……いきなり瞬間移動で現れた織姫のパパが、背後から乙姫の腰にしがみつく。
「織姫ぇぇ、寂しいパパを体で慰めてくれぇぇ」
「ぎゃあぁぁ!?」
 織姫のパパを投げ飛ばしてマシンに転身して逃げる乙姫を追うように。
 何回投げ飛ばし、突き飛ばし、振り払っても、織姫のパパは次々と瞬間移動をして乙姫を追ってくる。
 乙姫は、織姫のパパには自分のどんな特殊能力も効果が無い気がしていた。



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