【性別倒錯学園】A お守り『コンドーム小僧』仲間になる

 軍医タコが倒錯的な乱交をしている、生徒たちを見て言った。
「すばらしい理念の学校ですね」
 軍医タコは、セックスをしている生徒たちの間を動き回って何やら作業をしている。
 時代劇に出てくる寺の小坊主のような人物がいるのに気づいた。
 小坊主は男子生徒のチ●コに避妊具を被せ回っている。
「ダメですよぅ……避妊しないと赤ちゃんできちゃいますよぅ……セッセ、セッセ」
 軍医タコは見覚えがある小坊主に話しかける。
「誰かと思ったら『ビック●マンシール裸女』のお守り『コンドーム小僧』さんじゃないですか……もしかして、わたしを待っていたのは貴方ですか」
 コンドーム小僧は、男子生徒のペニスにコンドームを装着しながら答える。
「はい、占いでここで待っていればオレンジ色のタコさんが来ると言われたのに……ボクもお供に加えてください」
 ここに来る途中に買ったタイ焼きを食べながら、ウズウズが言った。
「コンドーム小僧は、どんな理由で同行したいんじゃん」
「お守り界で人事異動がありまして、ボクに新しい天使があてがわれたんですが……どこにいるのかわからなくて、まだ現れていないと占いには出ました」
「それってあたしと同じじゃん、あたしも神女を探しているじゃん……一緒に行くじゃん」
「よろしくお願いします……このチ●コ、大きいから。コンドームサイズ大きめに交換しないと。セッセ、セッセ」
 コンドーム小僧が旅の仲間に加わった。その場にいる、男子生徒全員にコンドームの装着を終わったコンドーム小僧が額の汗を拭いながら言った。
「学園を出発する前に、お願いがあるんですけれど……この学園で友だちになった『柚希』と『翔』というカップルがいるのですが。ボクが旅立つ前に、二人の悩みを解決してあげて欲しいんですが」
 軍医タコが、コンドーム小僧に訊ねる。
「どんな悩みですか?」
キスの仕方を二人に教えてあげてください
 コンドーム小僧の言葉を聞いたウズウズが、近くに立っていた響子の手首をつかんで引き寄せながら言った。
「キスの仕方なんて簡単じゃん、こうやって引き寄せて唇を奪うだけじゃん」
 ウズウズは、いきなり響子を抱擁すると唇を奪う。
「ぅぐっ!? うぐぐぐっ……ぐふぅぅ」
 キスで唇をふさがれた響子の目が恍惚で潤み、響子の方からウズウズを抱き締めて舌を絡めはじめた。

 星空の下……『性別倒錯学園都市前駅』ホーム。
 乙姫と我美は裸で駅のホームに立って、天の川が広がる星空を眺めていた。
 澄みきった夜空には、二つに割れた彗星が見えていた。
 我美が言った。
「綺麗っスね……あの割れた彗星の片割れは、どこか山奥の町近くに落下してクレーターを作るかも知れないっスね……乙姫さまは打ち上げ花火は下から見る派っスか、上から見る派っスか」
 ふっと……横に並び立っている乙姫に目を向けた我美は、乙姫の頬を濡らしている涙に気づく。
「どうしたっスか? 乙姫さま……なんで泣いているっスか?」
「泣いている? 誰が泣いて……れっ? なんで、あたし泣いているの? 胸が締めつけられるような切ない、この感覚なに??」
 乙姫は不思議そうな顔で、溢れ続ける涙を手の甲で拭うと。
 現在の肉体に記憶と人格の移植をした、ケン・フラン教授から豊胸処置をされた乳房を揉み回した。

 同時刻……性別倒錯学園校庭に張られた、軍医タコ一行がゆるい校内キャンプをしているテント前。
 裸で腕組みをして立って、星空を見上げている破華姉ぇのところに、軍医タコがクーラーボックスの中から冷えた炭酸飲料のペットボトルを持ってやって来た。
「ほどよい冷たさに冷えていますよ……飲みますか」
「気が利くな、ちょうど子宮が乾いていたところだ」
 受け取ったペットボトルのフタを開けた破華姉ぇは、膣口にストローを挿すとM字に開脚座りしてペットボトルの炭酸飲料を膣で吸引しはじめた。
「膣と子宮で飲む、炭酸飲料は格別だな」
 軍医タコが、炭酸飲料をM字開脚で飲んでいる破華姉ぇに質問する。
「乙姫さんを見た時、誰かに似ていると言っていましたね……誰に似ているのか、差し支えなかったら教えてもらえませんか」


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あきゅろす。
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