【性別倒錯学園】@柚希と翔

 近郊を走るライオン型列車の客車に乗った軍医タコ一行は、車窓の風景を眺めながらのんびりと旅行気分で、破華姉ぇが案内するヌードナイトの採掘地へ向かっていた。
 破華姉ぇは「鉱脈がある詳しい場所は近づいたら教える」と、だけ言って。
 軍医タコも、それ以上は聞くことはなく、場所の検索もしなかった。
 響子が、軍医タコに。なぜネットで検索をすれば、すぐにわかるコトなのに? の、質問に軍医タコは。
「必要以上に、知りすぎないのも旅の楽しみの一つです……ガイド役の破華姉ぇの説明を聞いたり。現地でふれ合う人との情報で、予定外の行動をしてみるのも新鮮な発見がありますから」と、言った。

 ライオン列車が、ある駅に停車した。
 駅名は『性別倒錯学園都市前』学園を中心に発展した都市だった……破華姉ぇが言った。
「学園に待ち合わせをしている人物がいる……軍医タコさんが来たら、同行したいから声をかけてくれるように頼まれていた……なんでもカボチャ頭の歴女の占いで、タコさんが来るのをずっと学園で待っているらしい」
 駅弁を食べ終わったウズウズが言った。
「あたし以外にもオレンジ色のタコを、歴女の占いで待っている人物がいたのは驚きじゃん」
 ライオン列車には乙姫と我美が残り、学園に向かうのは軍医タコ、響子、ウズウズ、そして破華姉ぇの四人だった……乙姫と我美に破華姉ぇは「一日から二日は、学園の敷地内でキャンプ泊するから」と言い残した。【性別倒錯学園】……放課後の人目がつかない校舎の陰、地面にコンドームの残骸が残っている『交尾場』
 一人の女子生徒が一人の男子生徒から壁際で迫られていた。
 壁を背に迫る男子生徒が言った。
「なぁ、いいだろう……もう我慢できないんだよ……チ●コが」
 恥じらいの表情で、うなづく女子生徒。
 男子生徒は女子生徒の方にヒップを向けると、ベルトを緩めたブレザーのスラックスを下げる……男子生徒は女性の下着を穿いていた。
 男子生徒の女性下着のヒップを見た、女子生徒も制服のスカートをめくり上げて下着を露出させる……女子生徒は男性の下着を穿いていた。
 興奮した男子生徒が、女性下着を膝上まで下げて濡れた女性性器〔マ●コ〕を露出させ、壁に両手をつく。
「はぁはぁはぁ……早くオレにチ●コをいれてくれ」
 女子生徒もハァハァ言いながら、男性下着を下げて勃起した男性性器〔チ●コ〕を露出させる。
「はぁはぁはぁ……早くマ●コにいれたい」
 女子生徒……女性制服を着た男子『柚希』〔ゆずき〕は、はやる気持ちを押さえ。
 学園からサイズ別に支給されている、避妊具をぺニスに装着した。
 熱っぽい視線をチ●コに向けている男子生徒……男性制服を着た女子『翔』〔しょう〕の腰を後ろから押さえた柚希はズチュッと、翔のマ●コチ●コを押し込んで腰を前後させる。
 壁に両手をついた男子生徒を、女子生徒が背後から犯しているような……倒錯的な光景だった。
 ズヂュズヂュと、いやらしい音をさせて翔の後ろから、チ●コを抜き挿ししている柚希が喘ぎながら言った。
「はぁはぁはぁ……ボク、いいや。あたし翔とキスしたい」
 突かれている翔も、悩ましい喘ぎ顔で答える。
「オレも、柚希とキスしたい……キスしたいよぅ」
 柚希と翔は、〔註※〕交際初日でいきなりセックスをしてしまい……キスの段階をスッ飛ばした関係を続けてきたため、キスの仕方がわからない状態だった。

 その頃……軍医タコ一行は『性別倒錯学院』の敷地内に入っていた。
 学園のあちらこちらで、制服を普通に男女別に着た生徒や、制服が男女逆の生徒たちがセックスしていた。
「あぁん……あぁん」
「はッはぁはぁ……はぁ」
 軍医タコ一行は、通路の両側でセックスをしている生徒たちの間を抜けて進む……ガイド役の破華姉ぇが、説明する。
「この学園の生徒は性別に関係なく、制服を自由に選べる。男子生徒が女子の制服を着て女装通学してもいいし、女子生徒が男子制服で男装通学してもいい……学園の基本理念が『どこでもケダモノのように、自由セックス』


〔註※〕あたタコの世界ですから、性の意識とか観念は私たちの世界とは異なっています。


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あきゅろす。
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