愛と嘘と謎と罠C 秋の特化能力

 尻目は四肢をピンッと伸ばして、手の平と足先を地面に付けた、四つ這い立ちをすると……夜空にヒップを向けた。
「よっと、尻目花火発射」
 ポポンッと、ア●ルと膣穴の眼球が天に打ち上げられ、大輪の花が夜空に咲く。
 尻目花火に呼ばれて夜空から、裸の秋が落ちてきた。
 両足を踏ん張る形で着地した、秋の周囲を土煙が包む。やがて土煙が風で吹き去ると、秋の着地した場所に石を円形に積んで作った古井戸が現れた。
 不自然な笑みを浮かべる男子生徒の一人が、ポツリと言った。
「あんな所に井戸なんかあったか?」
 井戸から数メートル……男子生徒側に近づいた場所には、なぜかテレビのモニターが置かれていた。
 見ていると井戸の縁に白い女の手がかかり、全裸で顔面を長髪で隠した女秋がズルッズルッと古井戸から這い出してきた。
 仄か〔ほのか〕な水の底から、水滴を滴らせて登ってきたような秋は、不気味に裸体を揺らしながら男子生徒たちに向かって近づいていく……やがてテレビモニターのところまで、やって来た女秋はモニター画面の中から這い出てきた。

 どこかで見たような恐怖場面に、男子生徒の一人が笑い顔で叫ぶ。
「貞○だぁぁぁぁ!!!」
 逃げ出す男子生徒たち、そのうちの一人が逃げ遅れて転倒する……恐怖に笑みを歪ませる、逃げ遅れた男子生徒。
 だが、恐怖を感じていたのは男子生徒だけではなかった。
「いやっ、いやぁぁぁッ!!」
 両耳を押さえ、その場にしゃがんで震える秋。
 秋本人も恐怖を感じていた。
「クラゲ神さまに命じられて、しかたなく特化能力出してみたけれど……怖すぎる!」
 尻目が震えている秋に向かってポツリと言った。
「もしかして……秋さん、怖がりで恐怖モノとかホラーモノ苦手?」
 震えながら、うなづく秋。
「それって、毒クラゲが自分の毒で痺れるのと同じでは?」
「なんで、怖がりのあたしにクラゲ神さまは、こんな特化能力を授けたのか正直わからない」
 秋が震えていると、コンビニの袋を提げた軍医タコたちが帰ってきた。しゃがんで震え続けている秋を見て軍医タコが言った。
「尻目花火が上がったので、もしやと思いましたが……そうですか。恐怖映画が苦手なクラゲ側裸族人類が、ついに特化能力を使いましたか」
 軍医タコは逃げ遅れて倒れている、笑い顔の男子生徒を触手で触診する。
「この男子生徒は、よく廃校舎近くで見かける笑顔生徒の一人ですね、下校時の生徒が雑談をしているのをテント設置中に聞きました……なるほど、催眠術暗示で怒りの感情を抑えて、反逆しない処置が施されていますね……それ以上の強い暗示はされていないみたいなので、性的拷問をして知っている範囲を聞き出してみましょう……廃校舎に関するコトを、何か知っているかも知れませんから」

 軍医タコはどの女性にセックス拷問をやらせるか、少し考えてから秋に言った。
「秋さん、この場で一番の適任者は、裸族人類のあなたのようです……少しだけ特化能力を使ったセックスで拷問をしてみてください……これは、特化能力の恐怖を乗り越えるための、大いな試練です……いつまでも自分の特化能力に怯えていてもいいんですか、恐怖を打ち破るチャンスですよ」
 軍医タコが秋を触手で指差す。
「秋さんの扱いを今回クラゲ型宇宙人から任せられている、わたしの言葉はクラゲ型宇宙人の言葉だと思いなさい……秋、その男を女の体で犯しなさい……にょ」
 軍医タコの命令を受けて立ち上がる女秋。
 上目使いに男子生徒を見た……秋の手には、鋭い裁断ハサミが握られていた。
 秋が、殺人犯の魂が宿った某西洋人形のような、不気味口調で喋る。
「ボク、チャッ○ー遊ぼうよ」
 気絶している男子生徒の制服が切り裂かれ真っ裸になると。女秋は騎乗して女性騎乗位で男子生徒を犯しはじめた。
 男子生徒をモノを騎乗挿入した秋が、腰を上下させる……グジュグジュグジュ。
 秋の腰の動きが、着衣人類の騎乗位スピードを越える。高速ターボの回転音が秋の腰からギュンギュン擬音で聞こえてくるような、激しいピストン運動だった。
「はぁはぁはぁ……着衣人類とのセックスは久しぶりだ、んぁぁ」

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