愛と嘘と謎と罠D 愛などいらぬ!

 秋から騎乗位で抜き挿しされている、男子生徒が気絶から目覚める。「ぅうん……んぁぁぁぁ?!?!?!」
 目覚めた男子生徒は、騎乗位されて人間では不可能な腰の激しい上下運動の責めに喘ぐ。
 軍医タコが言った。
「どうです、裸族人類とのセックスは気持ちいいでしょう……これでもまだ、※『ヌードナイト』の力で無意識に制御されているんですよ。裸族人類とのセックスを知ってしまったら、もう着衣人類同士のセックスでは満足できなくなりますよ……男性性器が快楽を越えて使い物にならなくなる前に、廃校舎と廃校舎に出没すると噂されている幽霊について知っているコトを吐き出しなさい」
 快楽の笑みを浮かべる男子生徒の顔から、反抗抑制の不自然な笑い顔が消え暗示が解ける。男子生徒はまるで悦に染まった女の子のような声を出した。
「あはぁぁぁぁん」
 そして、廃校舎が【対価】と呼ばれる援助な交際の場として密かに使われているコト……三階と屋上を繋ぐ階段に一年前に亡くなった『幽路』という名前の女子生徒の霊が、さ迷っているコトを伝えた。

 軍医タコが喘いでいる男子生徒に質問する。
「その幽路の下着姿霊は、どうしてそんな場所に出没すのですか?」
「あはぁぁぁん……世間には『露出狂でオナニー好きな、変態女子高校生が夜中にこっそり廃校舎に忍び込んで、オナニーをしていて誤って階段から落ちた』と伝わっている……あひぃぃぃ、気持ちいいぃぃ」
「世間には? 真相は違うんですか?」
「はぁぁぁん……本当はセックスをする相手を本気で好きになる催眠暗示をかけられた『幽路』を抱いた客が階段から突き飛ばした……って話だ、客が誰なのかは知らない……はぅぅぅ」
 男子生徒に騎乗位セックスをしている秋の首がグルッと背中側に回転する……前を向いて上下する胴体と、後ろ髪と頭に巻いたバンダナの結び目が男子生徒の目に映る……エクソシストな女性騎乗位だった。
 軍医タコが男子生徒に質問する。
「最後にもう一つだけ、あなたとあなたの仲間に不自然な笑みの催眠をかけて、幽路にも催眠をかけた張本人の名前は?」
「はぁんんん……催眠術で呪いが発動しないようにして、女たちに【対価】をやらせているのは……騎……うあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 突然、男子生徒は激しく性的痙攣をすると大量の精液を秋の膣内に放出して……ブラックアウトした。
 しまった! といった表情をする軍医タコ。
「その箇所に強い暗示がかけられていましたか」
 月明かりの中、軍医タコは不気味な雰囲気が漂う廃校舎の方を眺めた。


 翌日、軍医タコは破華姉ぇと天狗裸女を伴って廃校舎の裏口にやって来た。正面口は木の板で×印に閉鎖されている。
 廃校舎の窓はガムテープが×印に貼られ、一階と二階の数教室の窓には暗幕カーテンが引かれていた。暗幕カーテンが引かれた教室を見て軍医タコが呟く。
「あれなら、教室の中に誰かがいても外には明かりが漏れませんね」
 軍医タコは裏口近くにある、電気使用を示す外部のメーターに近づき、電力が少し消費されているのを確認した。
 次に軍医タコを裏口周辺を見回し、設置されていた数個の監視カメラを発見する……カメラのコードは廃校舎の中へと引き込まれている。
 軍医タコは裏口の鍵穴を確認する、以前の錠前で施錠をしていた痕跡の金具が残っていた。
 鍵穴は『У』型をした奇妙な鍵穴だった。
特注の鍵ですか……なるほど、破華姉ぇ、天狗裸女さんテントにもどりましょうか」
「廃校舎に入らないのか?」
「今、入っても意味がありません……幽霊にも昼間は都合があるでしょうから」



※『ヌードナイト』裸族人類が着衣人類とエッチするための制御力を持つ青色の鉱石。裸族人類は粒子を肉体に練り込むコトで、無意識リミッターを発動させて、着衣人類の肉体を破壊せずにエッチを楽しむことができます。




[前戯へ][後戯へ]

25/44ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!