男女貞操観念逆転国「女が男を……」A 響子が紫郎の体で射精する

 銀子の家は両親が保有するマンションの、一つの階を居住に使っていた。
「この階全部が、あたしの家だから空いている部屋、自由に使っていいから」
 そう言って銀子は紫郎だけ、自分の部屋の隣の部屋に案内した。

 部屋で紫郎は、何をするでもなくボーッとしていた。
 そこへドアをノックして軍医タコが入ってきた。紫郎が睨みながら言った。
「何か用かタコ」
「たいした用事じゃないので、気にしないでください」
 軍医タコは後ろ手に隠し持っていた、タブレットのアプリを起動させた。
 紫郎の意識が吹っ飛び、響子の心が紫郎の肉体に入る。響子が紫郎の口で言った。
「あっ、軍医さん……何かご用ですか?」
「眠っているところ悪いですね……少し確かめてみたいコトがあったので……とりあえず、服を脱いで全裸になってください
「はいっ」
 響子の心が入った紫郎の体は、躊躇〔ちゅうちょ〕無く衣服を脱いで裸になる……ほどよく筋肉も締まって整った、平均的な男体だった。
脱ぎました
「男の体を触ってみてください……自分の体ですから、何も遠慮はいりませんから」
 響子が紫郎の体を撫で回す。
 軍医タコが響子に質問する。
「女性の体と比べてどうですか?」
「たくましくて、ちょっとゴツゴツした感じです……変な気分です」
 響子は、男のヒップや平らな胸も興味深そうに撫で回す。
「お尻、女性みたいに丸みを帯びていないんですね」
「そろそろ、性器を触ってみてください」
 響子は紫郎のペニスを触って確認する。軍医タコが響子に質問する。
「自分の体に付いている、異性の生殖器を触った感触はどうですか?」
チ●コは噛みきれない弾力があるソーセージみたいです……キン●マの方は……なんて表現したらいいのか、例えるのが難しいですけれど。固さは頬の内側から押している舌の感触に……似ているような……股間から生えているチ●コをしごいている感覚は、適切な表現かどうかわかりませんけれど。敏感な人指し指が一本、恥丘から生えているみたいです」
「面白い表現をしますね」
「あッ!?」
「どうしました?」「しごいていたら先端の切れ目からドロッとした、透明な液体が?」
「それはカウパー腺液……尿道球腺液やガマン汁とも言いますね……気持ちいいですか?」
 響子は手を動かしながら答える。
「は、はいっ……はぁはぁ」
「では、そのまま射精まで持っていってみましょう」
「はい……」

 響子が自分のモノをしごくたびに、硬くなって熱も帯びていく。
「どんな感じですか?」
「はぁはぁはぁ……変です、変な感じです……はぁはぁはぁ」
 ヌルヌルになった紫郎の性器が射精するためだけに、しごかれる。軍医タコが言った。
「個人差はありますが射精まで、数分から十数分といったところでしょうか……そのまま、しごいてください」
「はっ、はい……あッ!? 何か来る……おしっこが出そうです!!」
「それは、放尿ではありません精液です……思いっきり出してください」
「はいぃぃ……あぁぁぁぁッ、響子、射精します!! んあぁぁぁ」
 ドプッ……ドプッドプッ……ビシャ……裸体を震わせ腰を引いた、紫郎の響子は手の中に大量の白い体液がペニスの先端から放出される。
 指の間からしたたる精液に、響子は恍惚とした表情で、少量の精液を紫郎の胸に擦りつけた。
「一瞬で終わっちゃいましたけれど、気持ち良かったです……出した精液ナメてみてもいいですか?」
「さすがにそれはやめてください……では、そろそろ元の体にもどりましょう。その男性は童貞ですが……こちらの世界で男性の姿の時に女性からセックスを求められたら、応じてあげてください……では、よい夢を」
 響子の心が男の体から去り、元にもどった紫郎が手の平に付着している自分の精液を見て、ワナワナと裸体を震わせた。

「何をしたんだ……オレを裸にして、いったい何をしていたんだ!!」
「たいしたコトはしていませんので、気にしないでください……それじゃ、そういうコトで」
 そう言い残して軍医タコは、紫郎の部屋から出て行った。


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