彼氏と母の事情B

 軍医タコがエロに訊ねる。
「そう言えば、最近ウニ子さんの姿見かけませんね?」
「言われてみれば……白我美が並列世界からこちらの世界に来た時から、どこに行ったのか姿が見えないな……発情期のネコみたいにウロついているんだろうよ」
「白我美さん、先日、自分の世界に帰りましたよね」
 軍医タコがそう言った時、ドアを開けて全裸で無限チ●コをブラブラさせたウニ子が部屋に入ってきた。
 エロがウニ子に訊ねる。
「今までどこに行っていたんだ、ウニ子?」
「さあ? 自分でもよくわからないんです」
「ふっ……まぁいい、とにかくだ! タコの頼みでも人間を素材無しから創造するなんて……いや、待てよ」
 腕組みをして思案しなががら呟くドクター・エロ。
「この世界の上に乗っかっているディスク大地の『アナザー・エデン』なら……原形質の固まりで。あらゆる生命の素となる単細胞生物の『生命の粘土』が、少量存在しているかもな……それを使えたら人間の創造は可能か?」



「やはり『アナザー・エデン』に行かなければ『生命の粘土』は手に入りませんか……ドクター・エロのところなら、あるいは行かないでも、隠し持っているかと思ったのですが」

「おまえ、最初からそんな考えでココヘ来たのか……持っているワケないだろう! アナザー・エデンに行って探してこい!」
「じゃあ、ウニ子さんを貸してください……アナザー・エデンは未知の場所ですから、裸族人類のボディーガード役が一体は必要なので」
「ムチャを言うな! ウニ子をそんな得体が知れない場所に行かせられるか! 裸族人類なら、おまえのところの蘭花と銀牙がいるだろう」
「蘭花と銀牙は、メンテナンスで休ませたいので……ウニ子さんの無限チ●コだけでも伸ばして、貸してもらえませんか?」

 エロが少し渋い顔で答える。
「まっ、オレとおまえの仲だから『無限チ●コ』一回くらいなら笛で呼び出せば使わせてやってもいいが……ウニ子、本体はダメだからな」
 エロの言葉を聞いたウニ子が、チ●コをヒクヒクさせながら言った。
「ツンツンしていますけれど……エロさまって優しいんですね」
「バーロー、そんなんじゃねぇや」
 照れるドクター・エロの話しは続く。
「噂では創造主以外の者が生命の粘土で、人間創造を行うと神罰で雷が落ちると言われているんだぞ……焼きウニになるのは御免だ。それに人間創造の失敗しない正しい方法もオレは知らないしな……一か八かで『生命の粘土』をムダにするような、リスクを伴う人間創造はやりたくない」
「それじゃあ『生命の粘土』をアナザー・エデンから持ってきたら……母親と彼氏を作ってもらえますか」
「持ってきたらな」
 そう言って、ドクター・エロはトゲ先を光らせた。


 ふたたび【タコ型宇宙母船】……ドクター・エロのところから戻ってきた軍医タコは、床にボロ雑巾のようにボロボロになって転がっている隊長タコを見た。
 近くにはモップを構えて「ふーっ、ふーっ」と鼻息が荒い尻目がいた。
 軍医タコが尻目に訊ねる。
「いったい何があったんです?」
「ふーっ、ふーっ、新しい隊長さん。いきなり、あたしのお尻の目をほじくり出そうとしたので……気がついたらモップでメッタ殴りしていました」



「そうでしたか、尻目さんは悪くないですからね……ふむっ、今のうちに」
 軍医タコは取り出した油性ペンで、隊長タコの額に『神もどき』後頭部に『創造』と書いた。
「これで良しと……さてと次は」
 軍医タコは触手腕が入るサイズの『どこでもホール』を作ると、その穴に触手を突っ込んだ……穴の向こう側は、地球時間で深夜を過ぎた 響子の部屋の、眠る響子のパンツの中へと繋がっていた。
 直接、響子のパンツの中に手を入れた軍医タコは眠っている響子の恥毛を数本引き抜く。
 響子は眠りながら「痛っ……」と、声を漏らす。
 軍医タコは引き抜いた響子の恥毛を埋め込んだ【ミサンガ】を作った。
「これでよし、あとはこのミサンガを【若い男性一名限定・処女の恥毛入りミサンガ】と偽ってネットオークションに出して、響子と前世シンクロする若い男が引っ掛かるのを待つだけです」



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あきゅろす。
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