エロイナーD

 博士が超淫機の抽送を続けていると、突くたびに超淫機の口から「うッ、うッ、うッ」という呻き声が聞こえてきた。
 博士は超淫機の片腿を抱えて自分の胸に密着させた体位で、さらに深い挿入を試みる。
「おぉ……チ○ポに絡みついてくる肉穴だ、濡れ具合も絶妙だ、挿入した男のモノに人工膣が形態をピッタリと合わせてくる……これは名器だ、超淫機エロイナー……おまえの名前は『超淫機エロイナー』だ! うッ!」

 エロイナーを抱き締める形でビクッビクッと肉穴射精した博士は、結合したまま動かなくなった……腹上死だった。

 エロイナーは両目を擦りながら眠そうに目を開ける。
「もう終わりですか? 博士……博士?」
 エロイナーは、自分の上で両目を開けたまま死亡している、老博士の遺体を押し退けて上体を起こす。
「返事をしない……屍〔しかばね〕のようだ」
 誕生したばかりの何もわからないエロイナーは、博士の骸〔むくろ〕を抱き締めると、天井を仰いで問う。
「風よ雲よ太陽よ、知っていたら教えて! あたし、なんのために生まれてきたのかを?」

 起動したばかりで力の加減がわからないエロイナーの腕の中で、抱き締められた博士の肋骨や背骨がビキッバキッと砕け折れる音が聞こえた。

 数分後……顔を伏せていたエロイナーのクスックスッと、含み笑う声が聞こえてきた。
「な──んてね、重苦しい雰囲気は好みじゃないなぁ……博士、邪魔」
 博士の骸を台から落として、床に素足で立ったエロイナーは。人間のように目覚め後の伸びをしたり、軽く体を捻ってストレッチをする。

「さてと、これから何をしようか?」
 何気なく見た、テーブルの上に乗っていた雑誌を手にするエロイナー。
 雑誌の表紙には『注目のエロ悪新組織【エロス帝国】に学ぶ組織学』という特集が組まれ表紙を飾るゴッド・エロスの姿があった。

 エロイナーが呟く。
「とりあえず、このエロス帝国とやらを宿敵にして。邪魔でもしてやりますか……うん、決定」
 ついでに雑誌の中に載っていた70年代裸女『人造人間インランダー』姉妹の初脱ぎグラビア袋とじを見て、エロイナーは勝手に妹のインランダーと、姉のインランダー・エロワンを自分と同機種の姉妹機だと思い込み。自分が三姉妹の末っ子で三号機だと……その後、周囲に触れ回った。


 記録映像の回想が終わった犬型宇宙人は、挽いたドリップコーヒーを味わいながら壁に飾られた博士の写真に向かって。
「博士……あんたは、やっぱり最低のド変態だ」と、呟いた。

 エロス帝国の地下基地……洞窟を掘削したような一室に『緊縛軍団』の番長『荒縄師団長』と『着ぐるみパジャマ軍団』の番長『ジャクリコ』が、繋がったドーナツ型の円卓椅子に少し距離を置いて座っていた。
 二メートルほど離れて座っている二人の前にはモヒカン頭の『ザコ』がひざまづき。
マ○コを洗浄だぁ!! ひゃひゃひゃ……ついでに汚物は消毒だぁ」
 と、笑ながら温水で優しくチャプチャプと、性器を手洗いしてくれている。
 ジャクリコが言った。
「このドーナツみたいな円形椅子、ちょっと大きぃすぎない?」

 ジャクリコの性器を洗っていたザコが、性器の肉ヒダを軽く引っ張って拡げたり、クリトリスの皮をめくって露出した淫蕾を押した。
 次の瞬間、怒りの形相に変わったジャクリコのゴリラ腕がザコをブッ飛ばす。

「なに勝手に人のマ○コ拡げて!! 豆押しとんねん!!」
「ぎゃあぁぁ……ゆべしっ!!」
 ブッ飛ばされたザコの体が岩の中にめり込む。
 ジャクリコの前面露出した股間から、タコのスミがピュッと吹き出す。
「油断も隙もあったもんやないな……最近のザコは」

 二つの乳房を強調するように上下から,縄で挟まれ、さらに後ろ手に縛られて、膣穴にバイブを股縄で固定されて押し込まれた荒縄師団長が喘ぎながらジャクリコに言った。
「あへっあへっ……ジャクリコお願い、バイブの電池交換して……バイブのパワーが落ちてきている、あへっあへっ」
「またかいな、面倒くさいやっちゃなぁ」
 ジャクリコが荒縄師団長の股間に縄で固定されている、バイブの電池を交換すると勢いの増したバイブが、荒縄師団長の膣内を勢い良く掻き回しはじめた。

「あへっ、あへっ、おッ、おッ、おッ」
「ここか、ここが気持ちええんか」


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あきゅろす。
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