エロイナーC

 秘密基地の記録映像を見た犬型宇宙人の回想……戦後数十年、閉鎖されていた超淫機エロイナーの秘密基地に。ある日、エロイナー開発者の博士がフラッとやって来た。
 真っ暗な部屋に、電気が通っていないため動かない自動ドアを手で開けて入った博士は、手探りで天井から下がっているはずの部屋の照明吊りスイッチを探す。

 暗闇の中で博士の愚痴る声が聞こえてきた。
「この基地を訪れたのは数十年ぶりだろうか、こんなことなら自動ドアと部屋照明のブレーカーを別々の場所に配置するんじゃなかったな……通路の天井照明は不法に侵入された暴走族に壊されていて、壁にスプレーで変な落書きをされていたし。持ってきたライトの電池はこの秘密部屋に来る途中で切れるし……ぶつぶつ」

 博士の愚痴は続く。
「幸いこの秘密部屋は強固な二重壁扉で守られていたから、繋がる通路は暴走族の侵入を防いだみたいだ……侵入しようとハンマーで壁を、かなり叩かれた痕跡はあったが。痛っ!! なにか足の脛にぶつかった、戦時中で軍からの予算が足りなくて入り口の壁に室内灯のスイッチを付けなかったのは大失敗だった」

 暗闇の中で室内に放置されていた物に、何度もぶつかりながら博士は手術灯の点灯紐を手探りで引っ張る。
 明るくなった室内には中央に金属的な寝台のようなモノが設置されていて、台の上には全裸の少女が目を閉じて横たわっていた。

 部屋が明るくなった瞬間、少女の裸体や室内に群がっていた触角がある黒い虫たちが、一斉に部屋の隙間に逃げ込むのが見えた。
「『虫型掃除ロボット』たち、秘密基地閉鎖中の清掃ご苦労。長い間、放置されていた部屋だが埃一つ無い」

 博士は台の上に仰向けで横たわっている、軍が開発を進めていた秘密兵器……超淫機を眺めた。
 少女は人の手で作られた機械裸女なので、胸や腹が上下する呼吸はしていない。

 博士は来る途中にコンビニで買った、中綴じの雑誌を台近くのテーブルの上に置いて。
 超淫機の裸体を触りはじめた。
「なんてキメ細やかな肌なんだ……乳房も押すと弾力があって柔らかい『体温制御回路』も正常に作動していて人肌が保たれている」
 博士は超淫機の乳首を引っ張ったり、指の間で転がしたりしてみた……乳首と乳輪が興奮した女性と同じ反応を示す。

『反応回路』も正常だ……入力した通りの反応を示す、これが機械裸女だなんて信じられないくらいだ」
 博士は、より人間に近づけるために、人工皮膚のすぐ下にある人工骨の肋骨部分や鎖骨部分を擦ってから……腹部や下腹部を接診する感じで軽く押してみた、さすがにその箇所だけは、緩衝素材の下にある金属胴体の感触があった。
「当時の技術力では……すべてが人間と、そっくりと言うワケにはいかなかった。今なら3Dプリンター技術でより完璧な超淫機も可能だろうが」

 博士は亡き娘の容姿に似せて、作った超淫機の足の方に回ると超淫機の両足首を持ってガバッと開脚させると、精巧に造形された『人工女性性器』を確認する……さすがに、性器だけは娘の性器を参考にはできなかったため。博士の理想と願望が反映された形状をしていた。

人工愛液の流出を確認……数十年経過しても、ちゃんと機能して濡れているな、超淫機を量産すれば少子化問題は解決して国民総生産は上昇する。戦後はさんざん『女を子供を生む道具扱いするな』とか『生きているダッチワイフを作った』とか批判されたが、少子高齢化の今こそ……妊娠する超淫機を必要とする時代……で、ハァハァハァ」

 マ○コを見ているうちに興奮して勃ってきた博士は、衣服を脱いで全裸になると自分の娘をコピーした超淫機の上に重なるように乗ってきた。
「ハァハァハァ……これから、お父さんが、この身を使って愛を教えてあげるからね……ハァハァハァ、これは戦後数十年経過しても機能が正常に働くかどうかの試験だからね……決してエッチな気分じゃないんだからね」
 博士は自分のチ○ポをズボッと、超淫機に突っ込んで抽送を開始した……ずぢゃずぢゃずぢゃ。



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