エロイナーA

 合唱をしている構成員の中には、モヒカン頭で鋲が付いたヘビメタ風の格好をしている、エロス帝国で雑務をする戦闘員的な『ザコ』と呼ばれる下級階級の連中や〔北●の拳に登場する、いわゆる雑魚キャラ〕

 なんのためにエロス帝国に在籍しているのか意味不明の筋肉誇示女で……グラディターサンダルを履いて、頭には左右に鳥の翼が生えたような変なモノを被り……超ビキニパンツを穿いている『ムキムキレディ』〔階級は派遣〕

 小柄な謎の中華娘で、上半身だけ赤い中華服を着ていて下半身はパイパンで何も穿いていない。
 頭に巨大な肉まんのオブジェを被っていて、絶頂するとオブジェが爆発して中の具が飛び出す『パイパイニャン』〔階級は『ムキムキレディ』と同じ派遣で髪型は一本おさげ〕がいる。

 ゴッド・エロスが言った。
「あたしは、エロス帝国内に階級制度を導入した……ゴッド・エロスより下は、番長→生徒会長女将→番頭→係長→主任→正社員→パート→派遣〔傭兵〕→バイト→ザコとなる……階級名に対する疑問や質問は、一切受け付けないのでそのつもりで」

 ゴッド・エロスは、整列した四大軍団の先頭に立つ軍団長……階級名『番長』たちを眺めた。
「まず最初に設立した軍団は、無敵発情フェロモン繊維のエロい制服『性服軍団』……番長はエッチ好きなセーラー服娘『ビッチ・セーラー』
 背中に剣を背負って、腕と足に金属製の手甲と脚絆をした少女が手にしたスマホ画面を見ながら、スカートの中に片手を忍ばせ生マ○コをいじくりながら、適当に「あ〜い」とゴッド・エロスに片手を挙げて返事をする。

 次にゴッド・エロスは、前面開きの裸体露出。動物着ぐるみパジャマの番長に視線を移す。
「次に作ったのが、動物の能力を模写した生きている着ぐるみパジャマの『着ぐるみパジャマ軍団』……番長は『ジャクリコ』
 頭はクジャク、腕はゴリラ、腰はタコの三種コンボ着ぐるみパジャマを着て、背中にクジャクの尾羽を広げた女が股間の、濡れたタコツボ名器をクチュクチュといじくる。

 三番目の軍団は裸体をSMロープで緊縛された集団だった。
「緊縛されたロープの中には自在に動く細いヒモ状ロボットが仕込まれている、性具を使ったテクニックが得意な技巧集団。『緊縛軍団』……番長は『荒縄師団長』
 後ろ手に縛られ、膣穴にバイブが押し込まれた女が惚けた顔で、股間を濡らしながら「あへっあへっ」喘ぐ。

 最後に残った軍団の番長は、戦艦の縮小スケールの大型主砲台を裸体に装着している軍隊の将校帽子を被った裸の女だった。腰にペニスバンドが装着されている姿が……いやらしい。
「介護や肉体労働者のパワー補助用に開発された体の側面に装着するモーター付き器具を、性行為用に改造したモノを装着させた、パワーセックス重視の変態軍団『パワーセックス軍団』……番長は『重装ビスマルク』

 パワーセックス軍団員が、ペニスバンドを装着された腰を前後に動かす。

 女帝ゴッド・エロスは満足気に、自慢の軍団を見渡してから言った。
「我らは人間……裸族人類や裸女のような特殊能力や超能力は持ち合わせていないが。エロで世界を支配する……宇宙全体よりも広い深いのは人間の心、裸女や裸族人類にはない無限の可能性が人間にはある……だが、我らに敵対する者が現れた」

 岩壁に停止画が投影される……こちらに向かって、アヘ顔でダブルピースをしている裸の女の画像が映る。

『超淫機エロイナー』我らエロス帝国の計画の邪魔をする者……エロス帝国に対して、どんな恨みがあるのかは不明だが。世界エロ征服の障害になるコトは確かだ……エロイナーを排除せよ」

 ふたたび沸き起こる、エロス帝国を賛美する大合唱。
「エ・ロ・ス! エ・ロ・ス! エ・ロ・ス!」
 帝国とゴッド・エロスを賛美する声は地下空洞に反響し続けた。

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あきゅろす。
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