食材【十字架バイブ天使】@

 人造人間インランダーに擬態した乙姫と、付き添い役の我美は係りの裸女に案内されて。性的奉仕宿の大浴場にやってきた。

 元々は源泉かけ流しの普通の宿泊湯治屋だったのを、店主の『十字架バイブ天使』が大改装させて、女性専用ソープ浴場にしたらしい。

 透明なアクリル板で個室のように区切られた大浴場では裸女の客たちが、ビック○マン裸女たちから、ソープテクニックの性的サービスを受けて喘いでいるのが見えた。

 クリアーな個室にやってきた、乙姫を見て十字架バイブ天使が言った。
「久しぶり、今日で来店五回目ね……また気持ち良くさせてあげるね」

 乙姫は、この70年代裸女の女、そんなに来ていたのか……と、呆れる。
 我美が乙姫の擬態を解いて元の姿にもどす。
 ショートヘアの十字架バイブ天使は、さほど驚いた様子もなく「おやおや」と呟いただけだ。

 十字架バイブ天使と行動を共にしている、おまもりの『ローション天女』が、抑揚の無い口調で言った。
「十字架バイブ天使さまの、肉体をグルメとして狙っていると噂になっている、根性悪の乙姫ですね……さっきまで、待ち合い室に大人しく座っていました」

「まぁ、あの性悪の乙姫が【天魔界】に……入国記念にコラボで、乙姫のプレミアムシールでも出しちゃいますかね。童女とビック○マン裸女の、特別コラボというコトで」

 両腕に、一反もめんのように引っ掛けた薄い天女の羽衣をヒラヒラさせながら、ローション天女が言った。
「それいいアイデアですね……性悪女の乙姫シールなら、レアシールになりますよ」

「黙って聞いていれば、性悪だの根性悪だのうるさいわね……十字架バイブ天使、大人しくあたしに、旬のグルメ女体として食べられなさい」


 数分後……あえなく返り討ちで、十字架バイブ天使とローション天女の強力タッグの超絶テクニックを受けて、喘ぎまくっている乙姫の姿があった。

「ひぎぃぃぃ!! 気持ち良すぎて変になるぅ!! 変になるぅぅぅ!!」

 大浴場の温まった床に仰向けになって腰を浮かせ、ズブッズブッと天界性具の十字架バイブで、秘部を突かれている乙姫の姿があった。

 十字架の四方に、それぞれ特徴が異なるバイブが付いた性具で乙姫を責めながら、十字架バイブ天使が言った。
「ふふっ……あたしを食べるんじゃなかったの……そんなコト言っていると、バイブのスイッチ切ってやめちゃうぞ」

「や、やめないでぇ……お願い、続けてあたしをイカせて……ひぐぅぅ」
 乙姫の秘部を刺激しているのは、全身の快感が上昇するバイブだった……今の乙姫は通常の五十倍の快感を肉体に受けていた。

 十字架バイブ天使が少し意地悪気味な口調で言った。
「まだイカせてあげない……だって、あなた聖女じゃないんだもん。聖女を絶頂させるのがあたしの役目……たっぷり時間をかけて責めてあげる」

 十字架バイブ天使は、風呂桶で媚薬入りのローション汁を作っている、ローション天女に言った。
「ローション追加よ」
「はい、十字架バイブ天使さま」

 ローション天女が乙姫の女体に、作りたての温かいローション汁を垂らして手でヌメヌメと、裸体に広げる。
 媚薬の効果で百倍の快楽に、ブリッジ状態で爪先立ちになって震えている乙姫の背中側やヒップにもローションが手の平で広げられていく光景を、我美は近くに立って見学しているだけだ。

「ひぎぃぃぃぃ!!!」
 乙姫がイキそうになった気配に、十字架バイブ天使は挿入していた十字架バイブを抜いて、別の位置のバイブを挿入した。

「簡単にはイカせてあげないよ、今入れて動かしているバイブは絶頂直前の状態が続く『寸止めバイブ』……気持ちいいけれどイケない、寸前状態が続くよ」

 乙姫は狂ったように喘ぐ。
「ぎいぃぃぃ!! 意地悪しないでイカせて!! イキたい!! イキたい!!」

 寸止めバイブの次には、絶頂が止まらなくなるバイブや、体液が連続して放出するバイブで責められ……乙姫は陥落した。

 十字架バイブ天使の責めに、一瞬だけ意識が飛んでブラックアウトしていた乙姫に、十字架バイブ天使は強壮剤ドリンクを差し出す。
「はい、これでも飲んで元気出して……なかなかいい喘ぎっぷりだったわよ」

 ドリンク剤を飲みながら、乙姫が言った。
「そりゃどうも……グルメを食べる前にスナック菓子で満腹にさせられたって感じね」
「まだ、小腹空いている? 空いていたら、あたしの旬の女体を食べていいよ」
「いいの、食べても?」

「なんか、あなた気に入ったから……食べられてみたくなった、ローション天女この後の予約客は全部キャンセル。乙姫の食材になって食べられる〔エッチする〕から」
「わかりました、全キャンセルですね」

 意外な展開に我美は「へぇ〜っ、食材が自分から食べてもらうのを願うケースもあるんだ」と、感心した。

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あきゅろす。
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