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涼宮ナツキの退屈
第六話
その答えはすぐに解った。俺たちSOS団の前に発足したSOS団、つまり20年前に北高に発足した初代SOS団がこの大会に参加しているらしい。だからナツキはこのSOS団のチーム名を真SOS団と登録していた。別に張り合わなくてもいいのにな。

「あのさナツキ、打順は守備位置はどうなってんだ?」

「ちゃんと考えてあるわよ」

ナツキはポケットから2枚の紙を取り出した。

「これなら文句ないでしょう?」

2枚の紙にはそれぞれ9本の縦線と何本かの横線、それから1枚には数字、1枚には守備位置が書いてあった。見た目はアミダくじのようだが間違えはないか?

「アミダくじ以外にどんな見方があるの?」

「お前の考えたのは決め方だけか」

「不満でもあんの?」

別にないけどな。どうせ遊びだし。

ちなみにアミダの結果だが、チーム真SOS団のスターティングラインナップと共に発表しよう。

1番、ファースト、涼宮ナツキ。2番、ライト、長門亜紀。3番、レフト、朝比奈美春。4番、ピッチャー、俺。5番、キャッチャー、国木田。6番、センター、古泉一樹。7番、サード、春井あゆ。8番、セカンド、朝倉玲子。9番、ショート、谷口。

以上である。補欠なし。マネージャーなし。もちろん応援もなし。

4番でピッチャーなんて、俺かなり責任重大だな。野球漫画の主人公は良くこのシチュエーションで大活躍するんだが。

「あんた、打たれたら承知しないわよ!」

「へいへい」

俺はナツキの言葉をよそに、整列の準備をしていた。
だが、あと数分で対戦相手のSOS団のメンバーに驚かされることとなる。

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あきゅろす。
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