涼宮ナツキの退屈
第五話
時が流れるのは実感はないがとても早く、そして長く続いている。と言うのは、当たり前のことでありそれを動かしているのは神様なのかもしれない。
というわけで翌日っ!
天気は快晴。絶好の運動日和だ。SOS団と助っ人が4人が会場の市民グラウンドに集まる。ちなみに4人と言うのは、朝倉に国木田に谷口、それから……
「君がキョウくん?ふーん、なかなか」
一樹先輩の連れてきた助っ人は、2年生の春井あゆさんとおっしゃる、ショートカットの女性だった。
「あ、あの……」
その方がまじまじと俺を見るもんだから、俺はなんと言えばいいのかわからずうろたえていると、
「谷口です!いやぁキョウの頼みだと断れなくて」
谷口が間を割って自己紹介をし始めた。ほんとマメだな。
「じゃあ作戦を伝授するわ!」
ナツキは手を腰に当て、自身ありげな顔で言った。
「何だ。こんな即席チームにいい作戦でもあるのか?」
「もちろんよ!打って、塁に出たらすかさず盗塁、そして絶対ランナーを還せばいいのよ!」
やれやれ、こんな作戦で勝てるわけはないと思うがな。俺たちははっきり言うと素人集団だぜ?
つってもコイツの笑顔にゃ逆らえねえな。子供みたいな顔をしてやがる。
「でさ、ナツキ。ちなみに対戦相手はどこなんだ?」
一応敵情報も把握しておかなければならないしな。
「SOS団よ?」
「は?」
俺の頭には疑問符が浮かんでいた。
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