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涼宮ナツキの憂鬱
第六十七話
久々に食べるみくるさんのカレーはとてつもなく旨かった。て言うか俺が来るときはなんでいつもカレーなのだろうか?嫌いではないのだが……

一応これで朝比奈家にいる意味はもうないのだが、家に明かりがないと言うことはまだ残業なのだろうか?
誰もいない家に帰ってもテレビを見るくらいしかすることもないので、美春の勉強を見てやることにした。ついでに宿題もできて一石二鳥だからな。

「ほらここ間違ってるぞ」

「あぅーまたなの?」

「ほら、ここをαとおいてだな」

「あっわかった!じゃあここは?」

「さっきと同じような問題だろ。自分でやれ」

「いじわる」

「お前のためにならんだろが」

とまあこんな会話を交しつつ、黙々と勉強に取り組んでいた。出来の悪い妹のようで毎回教えてやる俺は気が滅入ってしまう。

「あのさキョウくん」

「ん、なんだ?」

「なんかあったの?」

珍しく真剣に美晴は尋ねる。

「別に、なんも」

「嘘だよ。疲れた顔してるもん」

妙にはっきりした口調だな。俺そんな顔してたか?

「お前をチャリの後ろに乗っけてやって、しまいには家庭教師までやらされてるからな」

「そうじゃなくて!」

「なんだよ?」

「キョウくんいつもと違うもん」

「何が?」

「宇宙人がどうとか言ってたよね?」

チャリでの話か?確かに言ったな。

「もしあたしが未来人だったらどうする?」

「出来の悪い妹が未来人なわけがないだろうが」

「た、確かに出来は悪いけどっ、もし未来人だったらどうする?」

「どうもせん。美春は美春だ」

そういうと美春はうつ向いて何かを考えているようだった。

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あきゅろす。
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