[携帯モード] [URL送信]

涼宮ナツキの憂鬱
エピローグT
その後のことを少しだけ話そう。
今日の昼飯は梅雨の晴れ間の屋上で、再びナツキ特製の弁当をご馳走になった。

「でさキョウ」

「なんだ?」

「夢の最後になんて言ったの?」

思わず吹き出してしまった。夢の最後ってあれか?そんなこと言えるわけないだろう?

「汚いわね」

「わ、悪い」

ナツキのハンカチで顔をぬぐう。もちろんほんのりラベンダーの香りがついていた。

「言わなきゃだめか?」

「あんたが言えるわけないじゃない」

俺はポカンとしていた。

「夢の中のあんたはわたしの想像上のあんたであって、あの、その……」

「どうした?」

「何でもないわよ」

俺はナツキ特製の弁当をほおばった。なんとか助かったのかなあ。でも、なんであんなことを言いそうになったんだろうか?

「うんまい」

ナツキの作ったハッシュドポテトは相変わらずうまかった。

[次へ#]

1/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!