華を咲かせよう 1.後日談 要said つくるが犯されかけるという 事件から2日がたった。 つくるはいつもと変わらずいる。 変に気を張ったりしてなくて何よりだ。 でも、俺たち…と言っても 俺と凪、千夜は後始末をしている。 後始末でも、生徒会室に乗り込むだけだ。 日向はつくるが不振がらないように お守りをしている。 今頃、バスケ部にでも連れて行っているだろう。 「で、話とは何だ?」 と、クソ会長は言い出した。 俺たちが何で乗り込んで来たのかは 予想できてるはずだが……。 「つーちゃんが襲われたんだよね〜」 「しかも、お前とお前の弟の親衛隊にな」 千夜に続いて俺が補足。 凪はクソ会長を睨んでいた。 殺気だしすぎた…たっく。 「つくるさんが襲われたんですか?」 クソ会長の背後に控えていた 書記が何も知らなかった様な口ぶりで言い出した。まぁ、今回はこいつの親衛隊は手を出してないから仕方ないか。 「で、僕たちに何をしろっていうの?」 続いて脇役副会長がキレ気味な口調で 言い出した。 「副会長さん、今回は未遂で済んだからよかったですが、その言い方はないんじゃないんですか?」 脇役の発言に今まで黙ったいた凪が喋り出した。確かにあんな言い方はねぇな。 こっちがキレてぇんだっーの。 「何?僕に指図する気?」 「指図も何も俺は常識を言っただけです」 「うざっ」 脇役のくせに調子乗りやがるな。 「副会長〜。 そんなに粋がっていいのかな〜♪」 「はぁ?どういうこと?」 こいつは俺たちが何も準備を しないでここに乗り込んで来たと思ってたのか? マジマヌケすぎ。 「つくるが襲われて2日たった。 何で俺たちが今頃来たか分かるか、脇役?」 「脇役っ!? ふざけるのも大概にしてくんない」 「犯人探しでもしてたんだろ?」 と、今まで黙っていたクソ会長が 喋り出した。 「正解。犯そうとしてた奴は女になって貰ったが、リーダーを探しててな。 まぁ、どうせお前んとこの親衛隊隊長共がやらかしたと思ったが、行動を起こすのがどうも早すぎる」 「フっ、だからここに乗り込んできたのか」 「クソ会長でも働く脳みそは持ってたんだな?」 「2日も掛けてるお前に言われたかねぇよ」 そう。 こいつが言った様に親衛隊が行動を 起こすのがどうも早すぎる。 入学して2日目に行動を起こすなんてな。 今まで通りなら警告から入るからな。 じゃあ、なぜこんなにも早く行動したか。 答えは一つ。 信仰する生徒会の誰かに頼まれたから。 この答えに辿りには時間が掛からなかった。2日も掛けたのは、つくるを襲えと頼んだ犯人。これが中々見つかんなくてな。 結構時間を食わせてしまった。 「はぁ?どういうこと? 兄様分かるの??」 と、俺たちには向けない可愛いらしい声を出す脇役。ま、つくるの声の方が好きだが。 「副会長〜、わかんないの?? おバカさんだね♪」 「うるさいっ!」 ダァッン!と机を思いっきり叩く脇役。 うるせぇのはおまえだっての。 ←→ [戻る] |