華を咲かせよう
1.赤点予備軍
「うわぁぁぁぉぁぁぁお!!
テスト嫌だぁぁぁぁっ!!」
「日向うるせぇ」
「日向〜、お口塞いじゃうよ♪」
「何でって言ったら敗けだ、俺……」
と、ひーくんたちが教室の扉を開けた瞬間叫んだ。びっくりして、しろさん落としちゃったよ。あぁ、汚れちゃった……。
「つくる、払えば少しはましになるよ?
掃除ちゃんとしなきゃなぁ」
「そうだね、凪ちゃん〜」
「えっ?お前らテストと俺無視?」
「スルー安定」
「凪酷い…」
「ひーくんテストがどうしたの??」
と、ひーくん、かなくんと千くんたちが
自分達の席に着いた。
その時におはようと3人とも挨拶してくれて嬉しい♪
「つくる、知らないのか?
今日テストなんだぜ?」
「……………………えっ?」
「あれ、
つーちゃんも知らなかったの〜?」
「凪、言ってやれよ」
「ごめん、つくる。
部屋の片付けしたらつくる寝ちゃって言えなかった……。
それに知らないとは思わなくて……」
そう、僕は昨日凪ちゃんと一緒に部屋の片付け?をして終わったと同時に疲れて寝ちゃったんだよね…。起きたら朝で、凪ちゃんが朝ごはん作ってたよ。
その時話したんだけど、朝とお弁当は凪ちゃんが作ってくれるんだって♪!
料理が趣味?だもんで作るよ♪と言われちゃったからお願いしたんだけど、朝ごはんとても美味しかった…!
お弁当も楽しみ♪
「つくる、聞いてるか?」
と、かなくんが
僕の目の前で手をヒラヒラされてた。
「あっ!ごめん!
えっと聞いてなかったから
もう一度お願いします……」
「はぁ、凪もう一度説明」
「はいはい」
凪ちゃんがため息を
1つつきながら説明してくれた。
本当ごめんね……
「この学園だと新学期始まって2日目に学力テストがあるんだよ。
基本1ヶ月に1回程度にやるから
覚えといてね?
それで、今日が高校生になって初めてテストって訳なんだけど、ちゃんと赤点って言うのがあって、まぁそれは先生が後で説明してくれると思うよ。
因みに今回のテストの科目は
英国数で中学生でならったものの応用だよ。でも、今言っても遅いよな…ごめんつくる」
と、申し訳なさそうに
言ってくれる凪ちゃん。
僕別に気にしてないのに…!
「大丈夫だよ、凪ちゃん!
昨日寝ちゃった僕も悪いし、
中学生の内容なら何とかなるよ!!」
「でも、つくる……」
「ほら〜、そんな顔しなくていいよ♪
笑って笑って〜。
僕、凪ちゃんの笑顔好きだから笑って?」
コテンの首を傾けたら凪ちゃんは申し訳なさそうな顔から真っ赤な顔になって
「う、うん////
ありがとう、つくる…///」
と、僕の好きな凪ちゃんの笑顔を
見せてくれた。よかった〜♪
「えぇ、つーちゃんに
俺も好きって言われたいw」
「変態のことを好きになるかよ」
「でも、つくるもノー勉。
赤点仲間が増えた?!」
「あれ〜、ひーくんも
勉強してないの〜??」
「日向はねぇ、
ずっとゲームしてたからねぇ♪」
「お前も片付けて
すぐどっかの男子の所に行ってただろ!!
つくる、千夜はノー勉だ!赤点仲間だ!」
と、クラスメイト全員静かに最後のテスト勉強をしていたのに僕たちはずっと喋ってた。
凪ちゃんやかなくんは
勉強しなくていいのかな??
そんな話がみや姉先生が
来るまでずっと続けられた。
まず最初のテストは国語から……
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