華を咲かせよう
1.複雑なキモチ
三時間ばかりテストが終わり、
今日の授業?が終わりました!!
「終わった……何もかもか終わった…」
「日向、起きろ。帰るぞ〜」
「勉強してこねぇお前が悪いだろ?」
「ひーくん、お水飲む??
僕、水筒持ってるよ?」
「つーちゃん、それ俺に頂戴♪
間接キッス〜♪」
「お前に飲ますかっ!
つくる、ごめんな。サンキュー」
と、屍さんになってたひーくんを帰還させて、帰る準備をしてる途中で
『キュルル』
と、誰かのお腹が鳴きました。
「今のは後ろから?」
「俺じゃねぇ」
「じゃあ、つくる?」
「わぁ、凪ちゃん!
お空きれいだよ〜!」
「本当だね。
でも、つくるの腹の虫が鳴いたのか」
「ち、違うもんっ!」
静かだった空間を壊すような僕のお腹の音。まだ教室に残ってたクラスメイトさんたちにも聞こえてて、凄く恥ずかしい…////
あぅ、まさに穴があったらもぐりたいっ!
「でも、つーちゃんらしい音だね〜。
音まで可愛いなんて♪」
「確かに可愛いかった……」
「だから、僕じゃないもんっ!////」
「照れててバレバレだぞ、つくる〜w 」
「うぅ〜!///」
バレてるのは分かってるけど
バレてほしくない…
僕も変なこと言ってるって
分かってるから、うん。
それくらい焦ってるってことに……
ひーくんからほっぺを指でぐりぐりさせられてて痛いけど、僕はそれどころじゃない!
「日向、止めてやれ。
つくるの頬、赤くなっちまってる」
「あっ、わりー…!
でも、ほっぺ赤いつくる、リンゴみたいだな!」
「赤くないもん」
もう僕は拗ねます。
散々からかわれたから拗ねます。
「ほら、日向のせいで
つーちゃん拗ねちゃったよ?」
「俺のせいかよっ!」
「つくる、機嫌直して??」
「つーん……」
何言っても許さないもんって決めてたら、
「つくる、つーんって効果音も可愛い…」
と、かなくんが言うもんで皆も僕が拗ねてたことへの謝りより、拗ねてたことへの効果音が可愛いと言い出した。僕、怒ってるのにっ!
「むぅ、もういいもんっ!」
何かもうやんなちゃったから、
少ない荷物をバックに入れ
バックを抱いて、教室を飛び出した。
もう知らないもんねっ!
お腹の音を鳴らした僕も悪い。
でも、からかわれちゃって
恥ずかしいのに… !
むぅ……………。
でも、一緒に帰りたかったなぁ……
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