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華を咲かせよう
1.兄弟の話



みんなが真っ赤になったことに疑問を感じながら僕たちは生徒会室を後にした。
出るまでに結構時間かかちゃったなぁ。

「つくる、寮まで行き方わかる?」

「ん?…来れたから分かると思うよ?
皆、帰らないの??」

「帰るけど…。
つくる、道分かるかなって」

凪ちゃんは意地悪な顔をしながら
僕に言った。

「分かるもんっ!」

「朝は道に迷ったから遅れたのかなと思ったけど俺の勘違いかぁ〜ww 」

ニヤニヤしなが凪ちゃんは的確に当ててくる。なんでバレてるの?!僕、いってないよね??

「つーちゃん、顔に出てるよ♪
迷子になってたんだね〜。
それも可愛いww 」

「出てた?!迷子になんてなってないよ!!」

迷子になったのは事実だけど、バレたくない!半分はバレてるけど……

「でも、この学園広いから
仕方ねぇんじゃね?」

「中高一貫かつ寮もあるしな」

と、ひーくんとかなくんが
フォローしてくれた。

「うん!!広いもんねっ!
おじいちゃんも自慢してたもん!!」

入学式3日前におじいちゃんとおばあちゃんにこの学園の説明をしてもらった。
その時凄いだろ〜と自慢してたのは覚えてる。

「おじいちゃん??」

と、凪ちゃんが聞いてきた。

「もしかしてつくる、この学園の理事長と知り合い?」

「あれ?言ってなかったけ??
僕のおじいちゃんは理事長さんだよ〜」

「「「「はぁ?」」」」

おじいちゃん=理事長さんと言ったら皆驚いてた。口がぽかーんとしてて魚さんみたい!

「つくるの祖父はここの理事長なのか?」

「そうだよ、かなくん。
後、おばあちゃんも
おじいちゃんの秘書さんだよ」

「なんか、つくるが遠い存在に…」

「日向に同意。つーちゃん、凄いねw」

「そうなの??」

凄いのかな?でも、学園をまとめてるんだもんね…それは僕、出来ないなぁ…
翌々考えたらおじいちゃんたちの凄さがわかった。
今頃分かったのが恥ずかしいなぁ……

「じゃあ、兄貴は高校生か?」

と、今度はかなくんが質問。

「高校生だけど、飛び級とかして
高校生はずっと前に卒業したんだよ。
で、今はおじいちゃんたちの手伝いで
アメリカ行ってるんだぁ」

「「飛び級?!」」

「「アメリカ?!」」

と、皆して驚く。
だよね、僕も凄いと思う。

「すぜぇな、つくる兄」

「ヤり捨て会長とは大違い♪www 」

会長って一先輩?
そういえばヤり捨てってどういう意味??
まぁ、今度凪ちゃんに聞こう!

「僕の自慢のお兄ちゃんなんだ〜!」

自分のお兄ちゃんを誉めれて
僕は上機嫌♪

「じゃあ、弟も凄そうだよな〜」

「弟のね、杏ちゃんは運動神経抜群だよ!僕と大違いなの!」

と、寮に着くまでずっと僕の兄弟の
話をしていた。





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