華を咲かせよう
1.生徒会訪問
教室を出て10分後、生徒会室の扉の前に
僕たちはいる。
「遠いね〜、生徒会室」
「まぁ、生徒の長だから高い所にあるのは
納得するしかないのかもね」
如月学園高等部の校舎は2つある。
1つは生徒たちの教室がある棟。
教室だけでも多いから校舎1つが埋まるのは仕方ないかもしれないね〜。
で、もう1つが職員室、特別教室がある棟。そして、その一番上に生徒会室がある。一番上って言っても4階だけどね。
「扉も豪華で洒落てんなぁ〜」
その4階には生徒会室用の扉1つしかない。それはそれで勿体ない気がするんだけどね…!
「生徒会長さんってどんな人なの??
後、他の役員さんとか…?」
あの入学式だけじゃ、生徒会役員の人たちの事、全然分かんなかったから、皆何か知ってるのかな?
「会長は俺様でヤり捨て野郎かな〜」
「副会長は会長の弟」
「書記は敬語使いの腹黒さんだよ〜w」
「会計は…、無口?」
なんかよくこのメンバーで学校を
治められてるなぁと関心した。
「つーちゃん、この4人はね、
ランキング上位者だから
生徒を治められるだよ♪」
千くんに心読まれたっ?! でも、
「ランキングって??」
「抱かれたい抱きたいランキングだよ♪
その上位者は生徒会役員になれるんだけど、決定権は前生徒会が決めるんだけどね〜」
抱かれたい抱きたい??
ぎゅっーとされたいしたいってことかな??…じゃあ、
「僕、凪ちゃんに抱かれるの好きっ♪」
「えっ?」
「はぁ?」
「つーちゃんまさか?!」
「えっマジ?」
僕が一言いったら、皆の目がくわっと開いてかなくん達が凪ちゃんに襲いかかった。
「どういうことだ、凪。
10字以内でセツメイシロ」
「お母さん〜、もう食べちゃってたの……?」
「本当の事をいおーな、凪」
ひーくんが凪ちゃんを羽交い締めをし、
かなくんが凪ちゃんの首を締めて
千くんは後ろで見ているという………
「ちょっと、待ってっ!!
凪ちゃんを離してあげて!」
「つくる、それは無理だ」
かなくんがバッサリ僕を切る。
「かなくん!首閉めちゃダメ!!」
「まぁ、要。
そこ離さないと凪喋れねーな」
「チッ」
かなくんがゆっくり手を離し
「ゲホゲホ…はぁ死ぬかと思った…」
「で、お母さん説明。
つーちゃんを襲ったの?」
「襲ってない!
よく考えろ、つくるの事だ…どうせ抱かれたい抱きたいをぎゅっとしたいされたいで考えただけだろ?」
「「「あぁ、なるほど」」」
凪ちゃんの一言で凪ちゃんから皆離れた。
どういうこと?違ったのかな??
「俺がずっとおんぶしてたからぎゅってされたいって思ったんだろ?つくる」
「う?そうだけど、違うの??」
「はぁ、違うけどそれでいいよ」
凪ちゃんはまた頭を抑え始めた。
頭痛いのかな…後で薬をあげよう。
「つくる、こっちこい」
「ん?どうしたの、かなくん」
かなくんに手招きされて近づいたら
『ぎゅっ♪』
「にゃ?!///」
「凪の上書き。つくる、俺と凪、
どっちに抱かれたい?」
「えっ?んー…「要だけ、ズルいよ♪」
と、腰を引っ張られ今度は千くんに
『ぎゅっ♪』
されました。
「つーちゃん、暖かいね〜♪」
「そうかな〜、普通だよ?」
と、千くんの胸の中で話してたら
「俺もつくるを抱くっ!」
の一言でまた腰を引っ張られひーくんに
『ぎゅっ』
されて、
「本当だ、つくる暖けー!」
「ひーくん、苦じぃぃぃ」
「あっ、ごめんごめん」
思いっきり抱き締められて苦しかった。
みや姉先生みたいだ……。
「で、つくる、誰にぎゅってされたい?」
凪ちゃんに引っ張られ普通に立たされた。
でも、何故か凪ちゃんは僕の肩から手を離さない。
「えっ?うーん…あの「すみません」
と、僕の言葉を塞ぐ人。
「非常に煩くて迷惑なので
早く入ってくれませんか?」
真っ黒なオーラを出す敬語の人。
この人が書記さん??
「ごめんなさいっ!」
とか考えてられず僕たちは一斉に
頭を下げた。
だって、もの凄く怖いんだもん………
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