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華を咲かせよう
2.



扉の前で謝ってから10分たった。
僕たち4人は生徒会室に通され、
いかにも学生が使うとはあるまじき高級なソファ(5人がけ)に座らせれた。
また書記さんが手早く5人分の紅茶を用意してくれてありがとうございますっ!とお礼を言ったらさっきとは違う笑みを見せてくれた。

そして、目の前には生徒会長さんが
5人がけのソファを1人で座っていた。
因みに足も組んでて偉そうに←

「えっーと、
会長はつくるに何か用でもあるですか?」

この空気に耐えきれなくなったひーくんが
会長さんに話しかけた。
なのに、答えたのは

「ねぇ、兄様が呼んだのってその小さいのでしょ? なんで、あんたたちも一緒に来てるわけ?」

会長さんの後ろに控えてた
可愛らしい男の人がだった。

「副会長〜、会長にはいい噂ないのは知ってるでしょ〜♪だから、護衛で来たんだよ」

と、千くんが答えたけど
副会長さんにその口調でいいのかなと
疑問に思った。
でも、この人が副会長さんか!
兄様って呼ぶあたり会長さんの弟さんってことだね。そう言えばさっき教えて貰ったっけ…!

「護衛ねぇ……」

ふんっとそっぽを向く副会長さん。
何か勘に触ったのかな…?

「おい」

と、副会長さんをじっーと見てたら、
今まで黙っていた会長さんが喋りだした。

「はい?!」

あまりにも低い声に驚いた。
僕と全然違う声だ…。

「お前、何で俺の事兄様って呼んだ…?」

「へっ?」

そう言えば、僕、会長さんのこと兄様さんとか言ったんだっけね…忘れてた…。

「えっと、僕、今日初めてこの学園に来て、会長さんが会長さんって知らなくて。
でも、謝れと副会長さんが言ったので、その時に兄様に謝れって聞いたもんですから兄様と呼びました……ごめんなさいっ!!」

僕、説明下手くそだね…。
それに理由を言うとどんどん会長さんの眉間のシワが増えていってもう僕堪えきれないよ……

「俺たちからもすみません。
うるさくしてしまい、そしてこいつ、つくるに説明することもしませんでした。
本当すみませんでした。」

と、凪ちゃんたち4人も頭を下げてくれた。

「みんな、頭下げないでよ!
僕が変なこと言っちゃったから僕が悪いんだよ!」

「でも、つくる…」

「僕が悪いんだから、凪ちゃん」

「おい、お前ら…」

「はい!何でしょう、会長さん!!」

また突然話しかけられたから
つい大きな声を出してしまった。

そして、会長さんから思わぬ発言

「俺は別に怒ってねーぞ?」

「へっ?」

「「えっ?」」

「「ぷっ、ククク」」

因みに最初声は僕。
次に凪ちゃん、ひーくん。
吹き出した声はかなくんと千くん。

「兄様?またですか?」

「会長、また面倒なことしないで下さいよ?」

そして、副会長さんと書記さん?の声。
副会長さんは少し顔がひきつっていた。

「うるせーよ、
俺がどうしようが勝手だろーが」

「でも、兄様!」

「望、黙れ」

「うっ……」

副会長さんは何故か抗議してたけど、
会長さんの一言で静かになった。
でも、僕を睨んでるんだけど…何かした?僕?
ん〜と、考えてたら

「おい、小さい奴。名前は?」

「小さいないです!!」

と、会長さんに声をかけられたが小さいと言われつい反抗してしまった。
言って後悔…怒らせたかな…

「フッ、やはりお前面白いな…。
まぁ、いい。
俺の名前は千堂院 一(せんどういん いちる)だ」

「あっはい、会長さん!!
僕の名前は柏木つくるです!!」

「つくるな……後、会長って呼ぶな」

「えっ?」

「名前で呼べ」

「千堂院先輩?」

「言っておくが、後ろにいる俺の弟、望(のぞむ)も千堂院だぞ。」

「あっ、そっか……えっーと、一先輩?」

「まぁ、それでいい」

勝手に話が進んでしまったけど、どういうこと??
チラッと隣に座っている凪ちゃんを見ると
ため息ついてるし、かなくんなんて何故か眉間にシワが寄ってる。それに、ひーくんも怖い顔してるし。
でも、千くんだけはニコニコしてるんだけどね。

「つくる」

「あっはいっ!!」

また突然一先輩話しかけてくるから困る。
心臓が止まるよ…

「お前、俺の彼女になれ」




「えっ?」





一先輩は僕が今まで生きた中で
初めてみる色っぽい顔をしながら問題発言をした。







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あきゅろす。
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