episode1-10
カカシはそこらにあった布をモニターに被せ見えないようにしてからデスクに座り、パソコンの画面に写しだされた今日の売上げを眺めていた。
奥の更衣スペースではナルトとシカマルがそれぞれ着替えている。
カカシが飲みかけの缶コーヒーに手を伸ばした時
「そだ!シカマルー!」
ナルトはカーテンで仕切られたシカマルに声をかけた。
「あ?なんだ?」
「俺ってば、明日休み!」
カカシは口に運んだコーヒーをブッと吹き出しそうになり慌てて缶を持つ反対の手で口を押さえる。
(何言い出すかと思えば…ソレ?)
「だからさー」
「ダメだ。」
何か言いかけたナルトの言葉はシカマルが遮る。
「なんでだってば!」
「わかってんだろ。」
主語のない二人の会話に、カカシは首を傾げる。
「学校だからだろ?」
(あー、明日ナルトは休みだからシカマルを誘ってんのね。)
急に休みをもらっても予定がないからシカマルを誘ってみるが、明日は平日。シカマルは当然学校だからと断っているのだ。
カカシはそう、解釈した。
だけど相手はナルト。
中々引き下がらない。
そんな二人のやり取りをカカシはカタカタとキーボードを打ち込みながら何となく聞いていた。
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