漣に呼び出されて来たはいいけど、どこにも見当たらない。 少し遠くから派手なクラクションの音が聞こえそちらのほうを何気なく見る。 赤のオープンカーだ 格好良い車、なんて思ってみてたらこちらに近づいてきた。運転席に乗っているのはしゃれたサングラスをかけた男の・・・ 「名前ー!こらこら、逃げない逃げない」 やっぱり漣だった。周りの視線が痛い。思わず逃げようとした私の腕は漣につかまってしまった。 逃げるのはあきらめよう。 「どうしたの!この車」 「いいからとりあえず乗れ!」 「う、うん」 どうやら撮影で使った車を借りてきたらしい。 こんなの傷でもつけたらどうするんだか・・・ それから『時間ない』とか言いながらも、結局海まで連れ出された 彼の思い付きにはいつも振り回されるけど この夕陽に免じてゆるしてあげることにしよう。 夕陽に照らされたあなたの横顔に惚れ直してしまったから。 -ao- すいません、思い付きです。 個人的に男の人がバックするときに助手席に左手を回すのが好きです。 お戻りはブラウザバックでお願いします |