[携帯モード] [URL送信]

鷹龍学園
通学路


――――――
―――



「ふぅ〜食べた食べた。」


「きれいに食べたね。」


「残すなんてもったいないだろ。」


食べ物を粗末にしちゃいけねぇんだよ。


「ねぇ〜葎、ご飯も食べたことだし、一緒に学校行こうよ。」
「いや。」


「え!即答!!」


…外に出ると周りの視線がやべぇんだって。
学校の中はもう慣れたからいいけどよ…。


「だからいや。」

「いや、だからって…。それじゃわかんないからι」




「ねぇ、なんで葎は俺等と一緒に行きたくないの?」

「…視線がいてぇから。」

もうびしびしと。


「視線?それって誰の?」

「周りの奴等の。」


「学校の奴等なら今も見てんじゃん!」

「いや、それだけじゃなくて、他の学校の奴等とか。」


俺だって、この学校の奴等なら平気だし。…いや、ホントはつらいけどなι


「「………。」」










「ねぇ、葎はどうやって学校に行ってる?」


「え、どうって歩いてだよ。」


「そうじゃなくて、どの道から行ってるの?」


「?どの道って、寮から出て学校まで行く一本道だけど。」


それがどうしたんだよ。




「…はぁ、葎。まさか今までその道から来てたって言わないよね?」


「来てたけど。」


それがどうしたんだ。





[*前へ][次へ#]

26/121ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!