鷹龍学園
不機嫌な雅兄
「……会長の久遠だ。今回行われる大会について説明する。今回行われる大会は鬼ごっこだ。…以上。」
そう言って舞台の袖に帰っていく雅兄…。
え?
説明それだけ?
他の生徒も雅兄の説明に疑問をもち、こそこそと話し出している。
いやいや、雅兄、その説明はねぇだろ…。
俺たちはどうすればいいんだ?
てか、大会が鬼ごっこってなんなんだよ!
俺たち高校生ですよ!
しかも、こんな大人数で鬼ごっこすんの?!
無理!絶対、無理!
何考えてんだよ、生徒会って!
「えーと…、みんなごめん!会長、ちょーっと体調悪いみたいだから、少しの間待ってもらえるかな!」
晴先輩がそう言って雅兄がいるであろう、舞台袖に消えていった。
…晴先輩、ごめんなさい。
なんとなく心の中で謝る俺。
だって、こうなったのって雅兄のせいだろ…。
なんか、申し訳なくて…。
でも、どうしたんだろ雅兄。あれでもちゃんと仕事はこなしてたのに。
今日みたいなことは初めてだ。
てか、やっぱ雅兄不機嫌だったよな…。
だから、説明もあんな感じだったのか…?
ってことは、俺のせいでもあるじゃん…。
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